柴灯祭(せどまつり)
「柴灯祭」は長治年中(平安末期)より行われてきた由緒ある祭儀であり、正月三日境内に柴灯を焚き上げ、この火によってあぶられた大餅をお山の神に献ずる儀式が執り行われます。この餅を受けとる為に下山するなまはげは、この神の使者「神鬼」の化身だと云われています。
雪深い厳寒の宵に斎行され、その年の村内安全・五穀豊穣・大漁満足・悪疫除去のための祈りが捧げられます。神鬼に献じられた餅は護摩餅(ごまのもち)と称され、災難除去の御護符として氏子や参詣者の皆さまに頒賜されますので、それを楽しみに毎年参列される方も大勢いらっしゃいます。
また、二月の第二金・土・日曜日には、男鹿市の行事として、当神社を会場に「なまはげ柴灯祭り」が開催されています。
なまはげ柴灯祭が、日本経済新聞プラスワン何でもランキング
「訪ねてみたい冬まつり」で全国2位に選ばれました(2018年1月5日号掲載)。
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なまはげ
男鹿半島一帯では大晦日の晩に、なまはげ行事が行われています。毎年、大晦日にはテレビで放送されることもあるため、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
男鹿を代表する民俗行事で、各集落の若者たちが面をつけて藁で編んだケデを身にまとい、出刃包丁を持ち、威厳のある所作で氏子各家をまわり新しい年の除災招福を祈ります。
「なまはげ」の名称は、「ナモミ(炉端にかじりついていると手足にできる火型(ひがた)のこと)を剥ぐ」という言葉がなまったものからきてます。ナモミをはぎ取ることで、怠惰をいましめるのがなまはげなのです。
男鹿のなまはげは、「年の折り目に神が来臨して人々に祝福を与えるという古態をとどめ、我が国古来の民間信仰の一形態を示すもの」として、昭和53年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。