[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑴ 今回の選挙結果をどう見る
船木議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の第1点は、私の政治姿勢についてであります。
まず、今回の選挙結果をどう受け止めているかについてであります。
私は、これまで複合観光施設整備に対する説明が足りなかったために、市民への理解が十分得られなかったことが、2,516票という得票差に表れたと思っております。
今後、男鹿の再生のためには、全ての市民が心を一つにして「オール男鹿」で前に進んでいくことが大事であると考えており、これからはあらゆる機会を捉えて、市民との対話を積極的に行い、施設の必要性と理解を求めてまいります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑵ 成功に導くための手法は
次に、成功に導くための手法についてであります。
複合観光施設の整備に当たっては、秋田県市町村未来づくり協働プログラム「男鹿市プロジェクト」により実施しております。
この男鹿市プロジェクトは、観光客にとって魅力的で、市民にも親しまれる施設を整備することで、男鹿駅周辺への誘客の強化を図り街なかへの賑わいの創出を行うとともに、地域の特産物の販売や6次産業化に向けた特産品の開発を通して、農水産業の振興を図ることとしております。
このプロジェクトの推進に際しては、市民をメンバーとする協議会を組織し、施設の内容等について検討を重ね、その内容を施設整備の基本設計等に反映させてまいりました。
併せて、今後、行政と民間が一体となった観光客の受け入れ態勢の醸成や、観光振興に必要な新たな人材の育成に取り組むことなど、これまで直接的に観光事業に携わらなかった市民をも巻き込んだ「オール男鹿」体制で観光事業を磨き上げ、交流人口の増と地域活性化につなげていくことが必要であります。
市としましても、先ほども申し上げておりますが、市民と対話し、事業に関心をもっていただき、多様な参画を促していくとともに、市民の代表である議会の皆様と男鹿市の発展に向け、建設的な議論を行うことで、全市的な合意形成に向けて努めてまいりたいと存じます。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑶ 成否にかけた責任の在り方は
次に、責任の在り方についてであります。
本事業は、観光をはじめ漁業、農業、商業などの産業振興や雇用創出に取り組み、市全体の活性化につなげるべく実施するものであり、県においても秋田県全体の観光戦略に資する事業と捉えているものであります。
市は、将来を見据え、男鹿が保有する多種多様な資源を生かし、市民が安心して住み続けられるような街にするためには、是非とも必要であるとの信念のもと、この事業に賛同された事業者や市民の皆様と一体となった「オール男鹿」体制で取り組み、成功へ導いていくことが、私の責任の在り方だと考えているところであります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑷ 複合観光施設の進め方について
次に、複合観光施設の進め方についてであります。
本事業については、市と県が思い入れを持って進める事業として、大きな枠組みの中で男鹿の活性化のために、是非とも必要な施設であると考えております。
出資者とのコンセンサスについては、「男鹿市複合観光施設運営会社設立に向けた準備会議」を、昨年6月26日以降、先月29日までに計10回開催し、議論を重ねてまいりました。
会議では施設の規模や機能について検討され、その内容については施設設計に反映させてまいりました。
また、運営会社のあり方、運営方針などについても協議されており、現時点では運営会社設立に必要な定款認証が終了し、会社設立及び施設の完成に向け、出資者の方々とのコンセンサスは十分に図られていると認識しております。
さらに、先月15日より、運営責任予定者も地域おこし協力隊として着任しており、第10回目の準備会議に参加するとともに、出資者との間で具体的な運営内容について協議を進めているところであります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑸ 運営は民間主導でできるのか
次に、運営は民間主導でできるのかについてであります。
この度設立予定である運営会社は、市をはじめ民間企業、個人を含む15団体からの出資により設立されるものです。
これらの出資者は、本事業の趣旨に賛同して参画しているものであり、施設運営に関しては、それぞれの立場で主体的に関与していただけるものと考えております。
出資比率については、これまでも説明してまいりましたとおり、民間主導による経営を目指す観点から、民間の比率は90パーセント、男鹿市の比率は10パーセントとしており、運営会社設立に向けた準備会議においてもご理解いただいているところであります。
なお、経営の責任については、株主がそれぞれの出資金の範囲内で負うものと考えております。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑹ 複合観光施設の道の駅を分離
次に、複合観光施設の道の駅機能の分離についてであります。
道の駅部分に導入予定の備品としては、他の施設を参考とし、イス及びテーブル、観光情報モニター等を想定しており、約600万円を見込んでおります。
また、道の駅のトイレや情報提供部分のランニングコストについては、水道光熱費や清掃費用など、月60万円程度を見込んでおります。この部分は収益の上がらないところであることから、今後、指定管理料として市が負担する方向で、運営会社と協議してまいります。
また、道の駅については、これまでも申し上げてきたように、市街地の活性化を図るためには、男鹿に人を呼び込むことが前提となります。
男鹿周遊観光の導入口であり、公共交通の結節点にもなる男鹿駅周辺に休憩機能、情報発信機能、地域連携機能を持つ複合観光施設を整備し、ドライバーだけではなく、公共交通を利用する市民や観光客へ個性豊かなサービスを提供することにより、市外からの誘客を促進させ、男鹿市全体の地域振興にもつながるものと考えております。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 1 市長の政治姿勢について
⑺ 市長公用車と秘書同伴の考え方は
次に、市長公用車の使用方法と秘書の随行についてであります。
市長公用車は、公務遂行のために市長が出発地から目的地まで移動するために使用されるものであります。
本市では、市長公用車の使用基準は設けておりませんが、広範にわたる公務の中で、安全性、機動性、及び危機管理上などから、今後も有効的に活用してまいります。
会合や出張等への秘書の随行は、緊急時の庁内との連絡や会議内容の報告などから、必要であると考えておりますが、出張の目的によっては、担当職員の随行で対応することもあります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 2 男鹿総合観光案内所の充実を
⑴ 道の駅は男鹿総合観光案内所へ
⑵ 男鹿総合観光案内所の位置づけ
⑶ 充実・整備に向けての方針は
ご質問の第2点は、男鹿総合観光案内所の充実についてであります。
船越にあります男鹿総合観光案内所については、秋田方面から男鹿への玄関口において観光案内を行う施設として設置したものであり、年間約10万4千人の利用があります。
「道の駅」としての整備を、とのご意見についてでありますが、道路交通情報や観光案内の提供といった機能に加えて、農水産物や特産品の販売、飲食など、賑わいを創出する観光集客の拠点としてとらえた場合、周辺への波及効果や男鹿半島全体への集客を勘案しますと、現在予定している男鹿駅周辺への設置が、よりふさわしいものであると考えます。
この案内所については、指定管理者である男鹿市観光協会が、観光案内機能に加えて物販機能を強化するとともに、飲食スペースでは新たな業者が営業を開始するなど、リニューアルを行ったところであります。
今後、「道の駅」への登録を予定している複合観光施設との連携による周遊観光等の取組のほか、自転車で観光を楽しむ方を対象とした男鹿半島サイクリングの起点としての機能強化など、魅力ある観光案内所を目指してまいります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 3 ジョイフルシティ跡地をどうする
⑴ 荒廃した現状をどう見る
⑵ 公民連携事業の実現を
ご質問の第3点は、ジョイフルシティ跡地問題についてであります。
ジョイフルシティ跡地については、船越地域の商業集積の中心地でもあり、その現状については、私としても決して望ましい状態ではないと考えております。
市では、この土地の活用に関して、所有者である株式会社伊徳に対し、早期の事業展開をお願いしてきたところであり、今後も引き続き要望してまいります。
ご提案のありました、公民連携事業の実施につきましては、市として船越地区への新たな公的施設の設置計画は、現時点では持ち合わせていないところであります。
今後、出店計画の中で伊徳側から連携について提案があった場合には、その内容を踏まえ検討したいと考えております。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 4 漁業環境の改善と安全対策について
⑴ 防潮水門の開閉時には事前連絡を
ご質問の第4点は、漁業環境の改善と安全対策についてであります。
まず、防潮水門の開閉時の事前連絡についてでありますが、秋田県八郎潟基幹施設管理事務所によりますと、防潮水門の管理は秋田県八郎潟防潮水門管理条例施行規則に基づき、水位を管理しており、開放時には、周辺地域へ事前放送していると伺っております。
連絡体制の調整については、5月24日に秋田県八郎潟基幹施設管理事務所と秋田県漁業協同組合、漁業関係者による話し合いが行われ、今後も続けていくと伺っております。
市としましては、漁業者の安全確保のためにも、連絡体制の整備が必要と考えております。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 4 漁業環境の改善と安全対策について
⑵ 漁船航路の安全確保と必要深度の回復を
次に、漁船航路の必要深度の回復と安全確保についてでありますが、秋田県漁業協同組合によりますと、航路の水深が浅くなっている箇所は、船越水道東側で男鹿大橋の周辺であると伺っております。
当該箇所は、船越漁港区域外ではありますが、潟上漁港の航路となっております。
管理している潟上市によりますと、航路水深、マイナス2.5メートルの計画に対して、現在は、計画水深が確保されていない状況であり、平成30年度から国の補助事業を活用して航路の浚渫を実施し、必要深度を確保する計画であると伺っております。
なお、船越水道を管理している県では、男鹿大橋の船越側に堆積している土砂を、除去する工事を昨年度から実施しており、平成30年度までに完了する予定と伺っております。
航路の安全確保につきましては、今後も、関係機関との連絡を密にして対応してまいります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 4 漁業環境の改善と安全対策について
⑶ 八郎湖汚水問題の改善計画について
次に、八郎湖汚水問題の改善計画についてであります。
八郎湖の水質は、水質汚濁の指標の一つであるCODの経年変化では、平成18年度までは悪化傾向が続いておりましたが、県が平成20年3月に「八郎湖に係る水質保全計画第1期」を策定し、対策に取り組み始めてからは、気候の影響等による変動はありますが、ほぼ横ばい傾向で推移しております。
現在、八郎湖の水質対策は、第2期の水質保全計画に基づき県が主体的に取り組んでおり、八郎湖「わがみずうみ」創生事業として、工場・事業場の排水基準の検査などの発生源対策、西部承水路の流動化の促進、湖岸環境の整備などの湖内浄化対策事業、カメラによる常時監視の拡充などのアオコ対策のほか、本年度からは、新たに無代かき栽培の普及拡大などによる水田からの排水負荷抑制対策に取り組んでおります。
市では、八郎湖流域指定地域への高度処理型浄化槽設置に対する補助制度を実施しているほか、毎年4月には、多くの市民から参加していただき、八郎湖クリーンアップの開催など、汚濁発生源対策や啓発事業を行っているところであります。
八郎湖の水質改善については、農業、漁業、生活環境など広範囲にわたる深刻な問題であると受け止めており、県に強く働きかけるとともに、県及び周辺の9市町村で組織する「八郎湖水質対策連絡協議会」と連携し、水質改善に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 5 過疎化と若者定着について
⑴ 総合的な計画を作成し課題に取り組むべきでは
ご質問の第5点は、過疎化と若者定着についてであります。
まず、総合的な計画についてであります。
市では、平成27年度に策定した男鹿市総合戦略に基づき地方創生の実現に取り組んでいるところであります。
本年度は総合戦略の推進期間の中間年になっておりますので、基本目標ごとの数値目標と重要業績評価指標の達成状況などを検証し、これまでの施策等の効果を検証するとともに、施策事業の見直しを行い、必要に応じて総合戦略を改訂してまいります。
平成29年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位8番 船木 正博 議員 (市民の会)
[質問項目] 5 過疎化と若者定着について
⑵ 若者定着をどのように図るのか。
次に、若者定着をどのように図るのかについてであります。
なまはげロックフェスティバル、FUNAKAWAひのめ市、男鹿温泉郷のなまはげ太鼓ライブ等、若い世代の取り組みを支援し、自分たちが暮らす男鹿が活性化する楽しさ、そこに住む誇りを喚起してまいります。
さらに、豊かな自然や伝統文化、「おがっこネウボラ」など、充実した子育て環境等、本市で暮らす魅力を積極的に情報発信するとともに、多様なライフスタイルに対応した、働く場の確保、移住者の受け入れ態勢の強化により、多様な価値観を持った移住者を呼び込み、地元の若者と協働して地域の活性化を図る流れをつくってまいります。
こうした取り組みにより、地域のブランド力を高め、人が人を呼ぶ好循環をつくり、若者の定住に繋げてまいります。