平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 1 郷土の振興を図るまちづくり
⒧ 男鹿駅周辺整備基本計画に対しての考察
@ より効果的で成功率の高い地域選定を再度検討してもらいたい
船木議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の第1点は、郷土の振興を図るまちづくりについてであります。
まず、男鹿駅周辺整備基本計画についてであります。
県と市で協働で事業を展開する、秋田県市町村未来づくり協働プログラム「男鹿の恵みを活かす観光振興プロジェクト」では、男鹿駅周辺の県有地に複合観光施設を整備する計画としております。
男鹿駅周辺の特長として、
・公共交通機関で市内各地区と結ばれており、鉄道や路線バスを利用し、市内から通年の集客が見込まれること、
・自動車だけでなく、鉄道を利用した市外からの誘客が期待されること、
・JR東日本との連携により、男鹿駅の終着駅としてのイメージを活用した誘客の展開が図られること、
・男鹿駅からの二次アクセスの整備により、市内各地区に効果を波及させることができ、男鹿市全体の活性化につながること、
・公共交通機関を利用することで、鉄道や路線バスの利便性を高めることにつながること、
・男鹿駅を基点に、半径1キロメートルの範囲に、公共施設や医療施設、商店等が集中していること、
があげられます。
これらのことから、男鹿駅周辺の整備を計画したものであります。
なお、男鹿総合観光案内所は、主に秋田市方面から自動車を利用して訪れる観光客をターゲットに観光関連情報を提供し、点在する観光拠点への的確な誘導を図り、観光振興につなげることを目的とした施設であることから、引き続き観光案内所として活用してまいります。
平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 1 郷土の振興を図るまちづくり
⒧ 男鹿駅周辺整備基本計画に対しての考察
A 男鹿駅周辺整備基本計画の事業の進め方はどのような手順をとっているのか。
次に、男鹿駅周辺整備基本計画の事業の進め方についてであります。
先週もお答えいたしましたが、計画の推進は、まずはフェーズTでの取組みの核として、秋田県市町村未来づくり協働プログラムを活用する複合観光施設の整備であります。
今定例会においては、昨年12月定例会で予算措置し策定した男鹿駅周辺整備基本計画を基に、複合観光施設基本設計業務に係る予算を提出しているところであります。基本設計業務は、7月には業者選定を進め、年度内の完成を予定しております。
来年度当初予算には複合観光施設の実施設計業務に係る予算を、9月定例会には建設工事に係る予算を計上し、平成28年度中の着工、平成29年3月定例会には複合観光施設の設置条例の提出、平成29年6月定例会には運営主体となる指定管理者を指定する議案の提出、平成29年度中の完成とオープンを目指してまいります。
議会に対しましては、本年1月20日開催の市議会全員協議会で、男鹿駅周辺整備の基本方針と併せて、秋田県市町村未来づくり協働プログラムを活用する、「男鹿の恵みを活かす観光振興プロジェクト」として男鹿駅周辺県有地へ複合観光施設を整備する構想をご説明し、ご協議いただいたところであります。
5月29日、議案等説明会及び各委員会協議会において、男鹿駅周辺整備基本計画の概要と複合観光施設基本設計に係る予算を今定例会に提出するためご説明を申し上げたところであります。
また、県との関係におきましては、「男鹿の恵みを活かす観光振興プロジェクト」の県と市の職員によるプロジェクトチームを本年6月1日に設置しております。このチームでプロジェクトの素案を練り上げ、12月には県議会に説明、来年1月には県の未来づくり推進本部会議においてプレゼンテーションを予定しております。
次に、意見収集等でありますが、地元町内会長や男鹿市商工会などで構成する検討委員会において、昨年10月、11月、12月、本年1月、2月と5回にわたり、意見交換を行っております。
2月には、男鹿企業振興会と意見交換を行い、さらに、事業者や市民の方を対象とする説明会の開催を市のホームページで周知し、32事業者の参加があったものであります。
また、複合観光施設の整備に当たっては、「男鹿市複合観光施設設営推進協議会」を設置することとしており、これに先立ち、「物販・商品開発部会」「飲食部会」の第1回目の会合を開催しました。この中で、プレイヤーとして期待される事業者の方々と意見交換しているものであります。
これらの意見交換の中で、参加者からは、「官民連携して行っていく必要がある」「男鹿のおいしいものを食べさせる施設が必要」などの意見や、複合観光施設の運営及びスケジュールなどに関する質問があったものであります。
平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 1 郷土の振興を図るまちづくり
⑵ 男鹿船川「再生のみち」試案
次に、船川「再生のみち」についてであります。
本年3月定例会でもお答えしましたが、水素関連産業の誘致につきましては、千代田化工建設株式会社やJX日鉱日石エネルギー株式会社でも、水素エネルギーも含む次世代エネルギー社会への取り組みが進められております。
県では国に対し、低炭素社会の構築やエネルギー供給源の多様化に大きく貢献する「水素社会の実現」を目指し、風力発電による水素の製造及び貯蔵等に関する実証事業を本県で実施するよう強く要望することとしており、県とともに働きかけてまいります。
また来月には、若手経営者が、船川の空き店舗を活用したプラットフォーム型のワンデーショップマーケット「ひのめ市」を開催いたします。このような民間団体の活動を後押しし、公共交通機関の利用やJR東日本との連携により市内及び市外からの人の流れを呼び込み、駅からの二次アクセスを整備することにより、男鹿市全体の活性化につなげてまいります。
平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 1 郷土の振興を図るまちづくり
⑶ ジョイフル跡地問題
次に、ジョイフル跡地問題についてであります。
先週もお答えいたしましたが、市といたしましては、ジョイフルシティ跡地の活用につきましては、株式会社伊徳が民間企業として事業展開されることが基本であると考えております。
同社からは、旧ジョイフルシティ跡地については、面積が広いことから、同じ来店動機を持つ事業者からなる商業施設の設置を検討しているところであり、具体的な進出時期や事業計画については未定であると伺っております。
同社とは、出店に向けて協議を続けており、今後とも、出店につながるような支援策を探ってまいります。
平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 1 郷土の振興を図るまちづくり
⑷ 老人に優しい福祉のまちづくりを推進
次に、老人に優しい福祉のまちづくりの推進についてであります。
本市は、健康で生きがいを持ち、安全で豊かな生活を営むことができる、健康で幸せな社会の実現に向けた、スマートウエルネスシティ首長研究会に加盟し、各加盟自治体とともに、様々な事例を研究しております。
市では、スマートウエルネスシティの理念に沿い、歩いて暮らせるまちづくりを進めることとしております。
地域社会では互いに助け合うことも重要であり、高齢者や身体の不自由な人には、周囲の人が進んで手助けする地域づくりを目指してまいります。
次に、大都市からの高齢者の受け入れについてでありますが、日本創生会議の提言では、医療・介護の施設や人材に余裕がある地方に、東京圏から高齢者の移住を促しております。
東京圏からの地方移住は、本市も全国41地域の秋田域に入っております。
この提言に対しては、介護や医療の雇用が増大する、人口が増えるということで、様々な経済活動が生まれる、一方では、人材の確保や医療、介護の財政的な課題を解決しなければならないなど、期待と懸念の声が聞かれております。
日本版CCRC構想では、東京圏をはじめとする高齢者が、自ら希望して地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療・介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくりを目指しております。
消費の活性化や、仕事・社会活動・生涯学習などに積極的に参加することで、地域の支え手として期待できる一方、移住者のニーズに応じた集合住宅の確保、社会的サポートと長期に渡る医療・介護ケアの提供など、受け入れ先に求められる条件が多岐に渡っております。
今後、国の方針を見極めながら、研究してまいります。
老人にやさしい福祉のまちづくりは、スマートウエルネスシティと考えを同じくするものであります。
シルバーエリアについては、県内にある、秋田県北部老人福祉総合エリア、秋田県中央地区老人福祉総合エリア、秋田県南部老人福祉総合エリアの事例を研究してまいりたいと存じます。
平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 2 市長の政治姿勢について
⒧ 市長の教育感とは
@ 男鹿版の総合的な計画を作成、また、地方創生関係のプログラム
ご質問の第2点は、私の政治姿勢についてであります。
まず、男鹿市総合戦略についてであります。
先週もお答えいたしましたが、男鹿市総合戦略は、2060年までの男鹿市人口ビジョンに基づいて、国と県の総合戦略を勘案し、少子化、高齢化、人口減少問題等について、平成31年度までの目標や対応策を定めるものであります。
市といたしましては、人口減少を抑止し、将来的に地域コミュニティーが維持できる人口規模にするとういう考えに立ち、雇用創出のための産業振興として農林水産業の成長産業化の促進など、移住・定住対策として若者の市内定着の促進など、少子化対策として結婚・妊娠・出産・子育ての総合的な支援の充実・強化などについて、これまで実施してきた施策を評価し、改善を加えた上で、今年10月末までに男鹿市総合戦略を策定してまいります。
平成27年6月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 2 市長の政治姿勢について
⒧ 市長の教育感とは
C 教育行政に取り組む市長の思い、教育委員会との関わり
次に、教育への思いや方針、教育委員会との関わり方についてであります。
新教育委員会制度の施行に伴い、4月20日に開催いたしました第1回男鹿市総合教育会議において、市総合計画の基本目標を基に「教育の振興に関する施策の大綱」を策定いたしました。
この大綱は、教育行政の基本方針として、「教育環境の整備」、「地域間交流の機会充実と国際交流の推進」、「生涯スポーツ活動の推進」、「生涯学習の推進」、「芸術・文化・伝統の保護・継承」の5項目を柱に据えております。
平成28年4月に全小・中学校に導入するコミュニティ・スクールや、立腰教育の推進など、総合教育会議の場で、教育委員会との議論を深め、「教育のまち男鹿」を目指してまいります。
なお、教育委員会における取り組みにつきましては、教育長が答弁いたします。
[質 問 者] 質問順位9番 船木正博 議員 (市民クラブ)
[質問項目] 2 市長の政治姿勢について
教育委員会の取り組みについてお答えいたします。
まず、地元の現状を知る取り組みについてでありますが、市内全中学校では、地元企業等での職場体験や、地元の起業家による地域活性化講演会を実施しております。
また、地域の医療を担う人材の育成を視野に入れ、希望者を対象に、男鹿みなと市民病院院長との懇談会や、秋田大学医学部訪問及び医学部生との交流などを行っております。
さらに、今年度は、市内中学校の生徒会が観光アドバイザーの指導のもと、「中学生ワークショップ活動」を実施しており、着地型旅行プランを提案することとしております。
次に、地域の伝統文化に参加する取り組みについてでありますが、小・中学校では、「ふるさと教育」の充実を重点目標に掲げ、地域に根ざした取り組みを展開しております。
北陽小学校では、なまはげについての学習を行っており、その成果を「なまはげ柴灯まつり」で発表するとともに、作成したパンフレットを来場者に配布しております。
船越小学校では、山太鼓の練習も取り入れた「トウニン行事」に関する学習を一年かけて進めております。
また、脇本第一小学校では、「山車どんど」の絵灯篭づくりを行うとともに、笛の演奏で行事に参加するなど、伝統文化継承への役割を果たしております。
次に、次代を担う若者のリーダー養成についてでありますが、市内小学校高学年を対象としたリーダー養成講習会や、全小学校6年生の代表児童が参加する春日井市児童との交流学習会を実施しております。
今後も、これら事業の一層の充実を図りながら、将来のリーダー養成を意識した取り組みを進めてまいります。