○議長(三浦利通君) 14番船木議員

○14番(船木正博君) それでは、再質問させていただきます。

 市長、ちょっと厳しい言葉が出ると思いますので、あしからず。

 駅前周辺整備に対してでございますけれども、いろいろ理想的なことを伺いました。成功すれば、これは大変すばらしいことでございますけれども、今ちょっと考えることで、なぜ今あそこなのかという考えがあります。今までこの手の計画は、いろいろ出ておりましたけれども、その都度消滅しておりまして、今ですね何十年前だったらよかったんでしょうけれども、この急速に人口減少が進んでいる今となっては、もはや既に時遅しではないかという感が私にはあります。この計画で10年先の予想図を招いておりますが、余りにも飛躍した構想で、現実的ではないと思います。本当にうまくいくでしょうか。

 まず、フェーズ1が成功しなければ、フェーズ2、フェーズ3もないということでございましたので、それ、フェーズ3までいけば大変結構でございますけれども、フェーズ1で失敗すると、そこまでいかないわけでございますので、余り期待を持たせすぎじゃないかと。その期待の持たせすぎは、ちょっと罪なことじゃないのかなと私は思いますが、その点どうですか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) フェーズ1につきましては、複合観光施設が核となるわけでありますけども、これの活用というのは先ほども何点か申し上げましたけども、まずはJR東日本との連携というのが大変大きな要素がございます。自動車だけじゃなくて、電車といいますか、鉄道を使って来られる方もございますし、また、市内の方も通年でいらしていただけます。観光客だけでは年間通しての来客というのは非常に難しいと思っております。

 また、フェーズ2、フェーズ3に関しましては、当然のことながらフェーズ1の状況を見きわめながら、どのような形がいいのか進めてまいりますけども、まず、フェーズ1で人を呼び込むという、呼び込むことによって次はどういうことができるんだろうかということを皆さんにお示ししているわけでありまして、その呼び込むためということは先週来、何度も答弁いたしておりますが、単に施設だとかそういうところに置いているものではなくて、どのような企画で呼び込むかというのが大事だと思っております。それは男鹿市全体の中に人を呼び込むというような企画を、常に考えて実行していくということだと思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) それはよくわかります。ということですが、その計画ですね、もし私だとしたら、船川につくるとしたら、もっと現実的でコンパクトで、確実な計画を示してほしいなと、そういうふうに考えているんですよ。例えば、あの場所にうちらの会派の人も言っておりました。大きなテントを張って、そこに店を出すとかですね、あと数十年前に旧天王町にあった「びっくり市」ですね、市長行ったときありますか。いろんなお店の仮設店舗を集めたそういったものでしたけれども、そんな出店の集合体のような施設でもいいのではないのかと、そういうふうな施設の方が、よっぽど成功の確率も多いし、そのリスクも少なくて済みます。あと、地元の商店も、そういうふうなことであれば出店しやすいし、地元の人でも気軽にですねやって来れると。また、ほかからも足を運んでくれると私は想像しておりますが、市長はそういうふうなお店の形態はどう思いますか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合施設の形態に関しましては、これから協議会を立ち上げて、運営する主体と、それから出店を希望される方との間で内容を詰めてまいりますので、決して無理のない計画にしたいと思っております。それをベースに、例えば日にちを決めて何人かがテントでやったり、いろんなその屋外での販売も可能になるということで、それによってその流れを男鹿市全域に広げていきたいというのが狙いでありますので、まずは複合観光施設に対して人が呼び込める、そういう施設を考えていきたいと思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) これからまた検討課題ということで伺いました。

 あとですね、総合観光案内所につくるということでございますけれども、先ほどのご答弁だと、今までと余り変わらない、そういうふうな感じを受けました。

 ということで、この前の議会全員協議会ですか、市長が言っておられましたけれども、船川とともに船越のことも考えていると、そういうふうな発言がありました。ということは、どういうふうな考えを持っていらっしゃるんですか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設で男鹿市全域に、まず人を呼び込みたいということで、まずはフェーズ1で人を呼び込んだ中で、例えばこちらにいらっしゃる方が多ければ、現在の男鹿総合観光案内所におられる方もふえてまいりましょうし、また、どういう方々がいらっしゃるかというのを十分分析した上で、次にどういうのがいいのかというのは、これからのいわゆるフェーズ1を実行して、その効果を上げた上での検討課題となります。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) それでは、次の男鹿市のどの地区が一番実効性があると思うかという私の質問でございました。

 はっきり言わせてもらうと、これまで公的施設は、ほとんど船川に集中していると。病院、市役所、保健センター、運動施設などでございますけれども、いろいろ今までの駆け引きがあってそうなったようですけれども、それが今となっては、よかったのか悪かったのか、建てたはいいが後で悔やむことが多々あったように私は感じております。その功罪をいま一度検証してほしいということと、その検証の結果、今後、公的施設をつくるには、どの地区が最良なのか、過去に学んで一つ一つ現状を見きわめながら導き出してほしいという、そういう考えを持っております。もう一度過去の事例を参考にしながら、これからの社会を考えて、公的施設一つ一つをどういう形で市内の方に分配するか、そういうふうなお考え、今ありましたらお願いいたします。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) まちづくりという面では、人口減少社会を見据えた場合、やはりコンパクトシティということが必要だと思っております。これからの中で、公共施設といっても、どんどん建てられるような状況にはありません。過去の経緯は検証しながらも、今ある公共施設を、いかに活用するかという観点から考えるべきことであります。その中には、やはり公共交通機関で結ばれるということが、やはりコンパクトシティの非常に大きなポイントであります。今、男鹿の中でいろんな例えば新しい交通機関というものをつくれる状況ではないので、今ある公共交通機関を、いかに利便性を高めていくかに尽きるということで、基本的な考え方としては、今あるいわゆるインフラを、いかに効率を上げていくかということを考えるべきだと思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) わかりました。これからどんどんつくるという時代じゃないですので、そういうふうな考えは理解できます。いろいろコンパクトシティなど、いろいろいい配置をしていただければありがたいなと、そういうふうに思っております。

 それで、今回の計画で市場まちをつくるということですけれども、それもこれも人が集まってくるという前提に立っていると思います。果たして、今の船川にですね、人が集まるでしょうかね。特に商業地として成り立つのかどうか、非常に疑問を感じているのは私だけじゃないと思います。この船川地区が商業地としてですね、ああいうふうなものをつくって、やっていけるのかどうか、非常に市内の方も心配しているというか、疑問に感じている人がたくさんいると私は周りの感じでそう考えておりますが、どんなもんなんでしょうね。市長が一生懸命頑張って取り組んでいるのはわかります。でも、地元の人は一向に今のところ盛り上がってこない、疑問を感じている。しかも今回は拙速すぎる。議員との意思疎通も余りできていないようである。あと、市民への説明も不十分。こんな状態では無理ですと思います、私は。少し考え直してみませんか。今焦って県の未来づくり協働プログラムを考えなくてもよいと思います。地方創生関連の財源、そういうふうなものを利用して、じっくり検討して、最良のまちづくりを示したらいいと思います。そういうふうに考えておりますけども、ぜひ善処していただきたいところでありますが、どう思いますか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設に関しましては、先ほど説明いたしましたとおり、例えばホームページで市民に呼びかけて説明会なども実施いたしております。また、そこに入る予定の部会を五つ設けておりますが、そのうちの二つの部会の方々とは、内容について、もう進め方をどうするかということも検討いたしております。そういう方々をふやしていくことによって、この複合施設についての理解が深まっていくことだと思っております。我々はプレーヤーと呼んでおりますが、プレーヤーの数が、数というよりも一生懸命やる方の数をふやすことが重要でありますので、今この男鹿駅周辺ということでは、先ほど申しましたとおり、議会の方にも順を追って、いわゆる手順を踏んで説明してきております。また、市民の方も、これからもいろんな部会、全部会を集めての説明会とか、いろんな機会には、ホームページで、もしご興味があれば聞いていただきたいということで参加を呼びかけて、理解を深めてまいりたいと思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) ぜひともその共通理解を重ねていただきたいと思います。これは変な意見ですけども、最終的には、この計画をですね東部に変更したらどうかという人も結構います。その方がよっぽど男鹿市の再生につながるということでね、それはあくまでもそういった考えの人もいるという、ご参考までに今申し上げました。

 男鹿駅周辺整備の事業の進め方ですけれども、いろいろ手順等お聞きしました。それはそれで結構でしょうけれども、もしこの計画を実行するとしたら、複合施設へ入る業者は前もって決まっているのでしょうか。特にメインとなるCASなど決まっていたら教えていただきたいと思います。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設に入るプレーヤーについては、今いろいろ話をしている途中でありますけども、まだ協議会そのものが立ち上がっておりません。協議会を立ち上げた上で、特にこの運営会社といいますか運営事業体が決まってからその内容が決まってまいります。できるだけ多く、何といいますか、意識の高い、先ほど申しました三つの要素、品質の高い本物志向とか、新鮮なとか、そういう意識を持っている方々に参加していただくということで今進めております。

 なお、急速冷凍施設については、今回のプレーヤーの中で、いわゆる導入に前向きな方がおられるということで、いわゆる急速冷凍施設についての扱いについても、まだ最終的には決定いたしておりません。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) そういうことですね。先ほど紫波町のまちづくりの成功事例、見学に行ってきたということですけれども、紫波町の場合は、あくまでも施設完成後に募集しても遅いというんですよ。やっぱり入居者を決めてから実施計画なり、施設整備等進むべきで、完成したはいいが入居者がおらず空き家が出て大変だという、そういうふうなかなり最後に募集するとなるとそうなります。ですから、最初からそういうふうなものはしっかり決めてから、入居率100パーセントにするために準備ですね、そっちの方が先だというふうに学んできました。そういうふうな手順、できるだけですね、早く入るプレーヤーを探してですね、それからいろいろ計画を立てていく、逆の手順ですね、それどう思いますか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) ご指摘どおり複合観光施設に入るプレーヤーについては、これを運営する運営事業体とも十分協議をして、早い時期に決定して、その方向で複合観光施設の内容を決めていくということにいたしたいと思います。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) その場合、施設に入る業者の出資比率、どのくらいあるのでしょうか。あるいは全額公費で賄うのでしょうか、その辺のところ。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) テナントの条件だということだと思いますけども、その場合は、まだ事業体が決まっておりませんので、事業体と市との協議の上、いわゆるそのプレーヤーとの条件も決まってまいります。まだ一切決まっておりません。これからでございます。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) これからの準備段階ということでございましょうから、一度アドバイスというかどうかわかりませんけれども、紫波町の事例にあってですね、やっぱり施設入居に当たって業者が家賃と運営経費だけの支払いであれば、いつでも撤退可能なんですね。その分、業者のやる気と真剣度が違います。ということで、施設建設時からある程度負担してもらって、運命共同体ですね、そういうふうなことを目指さないと失敗に終わる公算が大であると。そういうことでございますので、せめて業者には3分の1くらいの負担をしてもらうべきだと思います。そういうことで、業者にも責任感が伴いますし、したがって完全な公設民営ということは賛成しかねますので、その割合ですね。今まで、全然まだ考えておられないんですか。出資比率。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設に入るプレーヤーのそのやる気といいますか責任感というのは大事にしたいと思っております。どのような条件にすれば、そういう責任を持ってやっていただけるか、単に出資の分だけではない、いろんな条件があると思いますので、全体の条件の中で検討してまいりたいと思います。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) あとですね、この意見収集、検討会、住民説明会、先ほどいろいろな団体といろいろ何回かやったということでございます。ということで、紫波町の町長は100回以上、住民説明会を開いたそうです。やっぱり熱意が人を動かすんですよ。もっとしっかり市民への説明会や協議会とか、あとはアンケートを取るなどして、共通理解を図るべきだと思います。初めから事業ありきでは困りもんですので、もっと説明に奔走してもらいたいのですが、市長、その気ありますか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) これから協議会を立ち上げ、計画が具体化してまいります。その計画をベースに、市民の方に説明の機会をふやしてまいります。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) 時間も迫ってきたようですのではしょりますけども、観光、そちらの方はもうここで終わりにいたします。

 あと、船川の再生のみちですけれども、私は工業地区として船川地区は考えるべきでないかと先ほど言いました。その工業地帯ということで推進を図ってもらいたいなということでございましたが、そのようなお話はなかったと思いますが、私はぜひこの工業地帯としての船川の再生をこれから図っていただきたい。特にJX日鉱日石エネルギーとですね、男鹿市独自で水素プラントの積極的な誘致活動、それをぜひ市長には交渉を強力に進めてもらいたいと思いますけど、いかがですか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 水素エネルギーに関しては、先ほど申しましたとおり、今のところまだ次世代という位置づけであります。県もいわゆる実証実験の場としてということを申し入れると言っておりますので、県と一体となって、いわゆる実証実験の場、まずそれが第一段階でありますから、男鹿市ということで、これからも働きかけてまいりたいと思います。

○議長(三浦利通君) 14番船木正博君の質問を終結いたします。

○14番(船木正博君) どうもありがとうございました。

 

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