平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 1 そう遠くない男鹿市の最重要課題

        今年の5月に発表された日本創生会議の増田リストによると2040年には全国1,800の自治体の半分が消滅する可能性がある。

        本市にとって人口減対策は緊急の課題であり、存続に関わる最重要課題であり、例えば市民目線で考えると次のような不安が考えられる。

        ・今までのような行政サービスを継続することはできるのか。

        ・市民にどのような負担が掛ってくるのか。

        ・地域コミュニティーは維持できるのか。

        ・行政や議会は本気でやる気はあるのか。

        ・男鹿市は将来存続できるのか。・・・などなど。

        以下の5点について質問する。

        @ 男鹿市の人口減少問題に対してどのように分析しているか。

        A 分析結果を踏まえ、どのような計画と政策があるのか。

 

 船木議員のご質問にお答えいたします。

 ご質問の第1点は、男鹿市の重要課題についてであります。

 本市の人口減少の要因の一つは、未婚率が高いことにあります。

 男性の未婚率は、30歳代前半では、秋田県の46.2パーセントに対し、本市は59.3パーセントと13.1ポイント、また、女性についても30歳代前半では、秋田県の31.3パーセントに対し、本市は40.1パーセントと8.8ポイント上回っております。

 このことから、婚姻率を高め、結婚・出産の早期化や子育て世帯の支援などにより人口増につなげていくことを目指してまいります。

 婚姻率を高めるため、市では、結婚を希望する男女を引き合わせ結婚へと結びつける支援を行うため、専門の職員を配置する「男鹿版結婚支援センター」を設置いたします。

 本人はもとより独身の子を持つ親、親戚、友人、知人などから結婚を希望する方の情報を届けていただくよう呼びかけてまいります。

 また、市民の皆様に仲人の労をとっていただくことを働きかけているところであります。

 さらに、子育て環境を充実させるため、先行事例として注目されている、フィンランドの妊産婦や子育て家庭のための相談支援拠点である「ネウボラ」を参考に、相談窓口を一本化し保健師や助産師など専門の知識を持った相談員を常駐させ妊娠・出産・子育て・就学時まで切れ目なく支援する「男鹿版ネウボラ」に取り組んでまいります。

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 1 そう遠くない男鹿市の最重要課題

        B 人口減少によって市民にどのような負担が掛ってくるのか。

        C 男鹿市が存続するために必要な最低人口は何人と考えているのか。

 

 次に、人口減少による市民への負担についてでありますが、人口減少が進むことで地域経済が低迷し、税収の減少となります。

 これにより、市民税や国民健康保険税、介護保険料、小中学校給食費、保育園保育料などで市民の負担増が考えられます。

 また、男鹿市が存続するために必要な最低人口についてでありますが、6月定例会でもお答えいたしましたが、数値を試算することは困難であります。


 

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 1 そう遠くない男鹿市の最重要課題

        D 市民の意見を吸い上げ行政に活かす具体的な施策はあるのか。

 

 次に、市民の意見を吸い上げ行政に活かす具体的な施策ついてであります。

 市では、地域活性化懇談会など各種の会議、会合、行事で人口問題について取り上げ、問題意識の共有化に努めております。

 現在開催しております町内会長等市政懇談会においても、同様に意見交換をいたしております。

 また、来年度には、平成28年度からを計画期間とする新たな男鹿市総合計画の策定に取りかかります。

 計画では人口問題を最重要課題として、様々な観点から総合的に取り組むため、今年度において市民意識調査の実施を計画し、関連予算を本定例会に提案いたしております。

 今後も、市民の皆様のご意見を市政に反映してまいります。

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 2 人口増加に繋がる船越の都市計画

        男鹿市全体の人口はこの1年間で666人減少している。このままで行くと来年度は3万人の大台を切ると思われる。もはや見逃せない危機的状況に陥っている。早急により強力な減少抑止対策と将来展望に立った長期政策が必要だろう。そこで、男鹿市の人口増に繋がる船越の都市計画案について提言する。

        ジョイフル跡地問題

         ジョイフル跡地については、いろいろな話が聞こえていたが、未だに動きが見えない。ジョイフル跡地はこれ以上放っておけない男鹿市にとって重要な問題だ。

        @ 市長は、この土地の民間所有者と出店予定等で何か協議をしているのか。

        A 施設規模や内容、遅れている理由等を把握しているのか。

        B 出来るだけ早く問題を解決していただきたい。もし何らかの理由があり民間で躊躇しているのなら、それを解決し、あらたに行政主導で開発をしてはどうか。

        C ジョイフル跡地を今後どのように取組んでいくのか。

 

 ご質問の第2点は、人口増加に繋がる船越の都市計画についてであります。

 まず、ジョイフル跡地につきましては、所有者である株式会社伊徳に対し、機会を捉えて、早期の出店をお願いしてきたところでありますが、現在、同社の事業計画においては、船越地区への出店の位置づけがなされていない状況にあることから、市といたしましては、今後も情報収集に努めてまいりたいと存じます。

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 2 人口増加に繋がる船越の都市計画

        船越駅北側の整備

         以前、船越駅周辺整備事業で船越駅前広場の整備と船越駅から払戸踏切までの市道を拡幅整備する道路改良事業が実施されたが、それと合わせて船越駅南北自由通路や北口交通広場の設置、及び、北口交通広場へのアクセス道路の整備などの基本計画が策定されていたと記憶している。その後この計画はどうなったのか。調査し、再考願えれば有り難いが、その是非と考え方をお聞かせ願う。

 

 次に、船越駅北側の整備についてであります。

 船越地区の、朝夕の混雑を解消し、自転車通学をする生徒たちの安全対策のため、中村踏切の拡幅が船越振興会から平成18年に要望されております。

 市では、これを踏まえて中村踏切を含む市道船越前野杉山線及び同路線に結ぶ一本松までの那場掛杉山1号線の拡幅整備を平成23年度に着手し、平成30年度の完了を目指し事業実施中であります。

 なお、平成18年に策定した船越駅周辺整備基本計画は、船越駅周辺の宅地開発が進み、駅北側からの鉄道利用者が増加することを前提として計画されたものであります。

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 2 人口増加に繋がる船越の都市計画

        観光案内所の道の駅化

         男鹿総合観光案内所の道の駅化、施設の拡充について、今まで市長は何度も物産及び地場産品について年間を通して売るものが無いから駄目だという趣旨のことを言っているが、他の道の駅を見ると地元の地場産品だけでやっているところは何処もない。いろんな地域の特産品を集めて年間を通して運営されている。それぞれ特徴を持たせながら工夫を凝らしてやっている。それがどうして男鹿市で出来ないのか。今では「巨大なまはげ立像」が人気スポットになっているが、それだけでは勿体ない。男鹿の活性化のためにもっと有効に活用すべき場所だと思う。

         道の駅化、施設の拡充について、今の市長の考え方と今後の方針について示してほしい。

 

 次に、男鹿総合観光案内所の道の駅化についてであります。

 道の駅については、1121日の議会全員協議会のご意見を踏まえ、男鹿駅周辺整備のグランドデザインの中で、男鹿市全体の活性化を視野に入れ、道の駅の必要性も含め、検討してまいりたいと存じます。


 

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 2 人口増加に繋がる船越の都市計画

        海岸沿いの津波対策

         船越地区は高い山が無く平地が広がっている。巨大津波が来ると町並みは一掃され瓦礫の山になるだろう。特に海岸沿いの地域は危険地帯だ。前にも一般質問したが海岸近くの津波対策が必要だ。

        @ 船越には5か所の津波時避難場所があるが、すべて国道101号線から船越駅側で、国道から海岸側の広い範囲には避難場所が1箇所もない。まずは避難タワーの設置が望まれる。避難誘導路も必要だろう。地域を調査し、要所に避難タワーを設置し、そこに繋がる避難誘導路を整備することによって安心も確保される。

        A もっとも津波対策となり得るのが防潮堤の建設だと思う。先回、私の一般質問に対して防潮堤は無理で、代わりに海岸沿いの保安林を防災林として活用すべく検討しているとのことだった。はたしてそれで人命は守られるか。やはり頑強な防潮堤建設が最良の方法だと思う。海岸の所有者は秋田県だから県と協議しながら進めていただきたい。

 

 次に、海岸沿いの津波対策についてであります。

 津波避難の基本は、あくまで海岸から速やかに離れ、浸水域の外に出ることであります。

 国道101号付近には、男鹿工業高等学校及び船越近隣公園を避難場所として指定しております。

 海岸側の住宅地から避難場所までの直線距離は約500メートルと近いことから、津波避難タワーの建設については考えていないものであります。

 次に、防潮堤の建設についてであります。

 東日本大震災による津波では、太平洋沿岸地域に甚大な被害を与えましたが、宮城県名取市の海岸防災林が津波エネルギーの減衰や漂流物を捕捉するなど、被害が軽減されたという効果が確認されております。

 県においては、海岸沿いの津波対策については、保安林を防災林として活用を図ることとしており、防潮堤整備の計画は、されていないものと伺っております。

 なお、空洞化が見られる保安林については、本年6月に県と市で現地を調査したところ、幼齢マツやニセアカシヤの植生が確認されており、今後、機能回復が図られるものであります。


 

     平成26年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問要旨] 2 人口増加に繋がる船越の都市計画

        コンパクトシティ構想

         人口減少、高齢化社会の到来で従来の都市政策では立ちいかなくなった。コンパクトシティ構想を男鹿市でも取り入れるべきだ。地理的条件・町並みを考えると最適任地が船越だ。その為の都市計画が必要だ。斬新なアイディアで次期男鹿市総合計画に盛り込んでいただきたい。

 

 次に、コンパクトシティ構想についてであります。

 暮らしに必要な諸機能を徒歩圏内に集約した効率的なまちづくりがコンパクトシティの考え方であります。

 超高齢社会を迎える中で、コンパクトシティ構想は、船越地区に限らず男鹿市全域で車に頼らず公共交通機関を活用して、歩いて暮らせるまちづくりを目指すものであります。

再質問答弁

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