平成30月定例会 一般質問

2018,03,01(木)

 

皆さん、お早うございます。市民の会の船木正博です。本年度最後の私の一般質問となります。

どうぞ、ご清聴の程よろしくお願いいたします。

 

第一問目は、「職員提案制度について」であります。

以前に行財政、勤務、効率化などに関わることなどで、職員からの提案制度があったと思いますが、その後その制度は実施されているのか現在の状況をお知らせください。現状は思うように提案が無いのか?提案あっても採用されるケースが少ないのか?実際に効果が上がらなかったか?採用したケースもなく、自然消滅したのか?とうとう考えられますが実際はどうだったのでしょう?これまでの経緯と現状をお知らせください。

また、実際に採用されて効果があったものはなかったのでしょうか。もしありましたらその代表例をお知らせください。

 

私は、市長が変わったところで、改めて新職員提案制度を新設したらどうかと思っています。市長独自の考えでの実行力と指導力は大切ですが、それと並行して、上からの命令的なトップダウンではなく、下から意見を吸い上げるボトムアップが必要と考えています。

今の状況はどうでしょうか。市長の独断と偏見、或いは思い込みでやっていないか?賢明な菅原市長ですからそれはないと思いますが、ややもすればスタンドプレイ的になり、トップの陥りやすい落とし穴です。そういうことの無きよう、あえて老婆心ながら申し上げました。

この制度により、優秀な職員の眠っている知識と経験を発掘し、そして行動力を発揮してもらい市に活力を呼び起こして欲しいものです。採用されたものへの報奨制度と合わせて職員の奮起を促して欲しいと思いますが如何でしょうか。

市長、職員が持てる英知を結集して、総動員でこの男鹿市の難局を乗り越えて欲しいという願いから質問いたしました。

 

市長の決意のほどをお伺いいたします。

 

次に、2問目は、「観光振興についての提言」です。

ここで一つ夢のある提言をさせていただきましょう。複合観光施設、道の駅オガーレの成功へ導くための手順です。

先の、130日に開催された。男鹿市観光議員連盟と男鹿市観光協会との意見交換会で観光協会から示された主要施設入れ込み数、6施設の年度別の表によると、4施設が毎年入れ込み数が下降線をたどっているのに対し、男鹿温泉交流会館「五風」と男鹿総合観光案内所の2施設が若干の上昇傾向にあります。「五風」に関しては、なまはげ太鼓の公演が人気を博しているようです。男鹿総合観光案内所に関しては国道沿いに建っている巨大なまはげ立像が影響しています。その威容は観光客に人気があり、カメラを構えて記念写真を撮る場所として、撮影スポットになっています。そこに人が集まり、施設にも立ち寄り、集客力がアップしています。そのように客寄せにはパッと目に付く存在感のあるものが大切な要素となります。

 

そこで提言ですが、男鹿の玄関口、男鹿総合案内所では「なまはげ立像」がお出迎え。

中央の複合観光施設「オガーレ」ではゴジラ像が西海岸へと誘う。

そういうシチュエーションはどうですか。連携した物語を創造しましょう。

つまりは、中央の西海岸入り口に巨大ゴジラ立像を建立し、西海岸への導入口(施設)にする。オガーレは急速冷凍施設が目玉ですが、それとは別に視覚的にパッと目を引くアピールするものが必要です。観光の目玉は先ず話題性。冷凍施設、物販施設、レストランはどこにでもあること。特徴を持たせなければ生き残れません。インパクトがないと駄目!

男鹿はなまはげで有名ですが、もうそれだけに頼っていてはダメです!

男鹿と言ったらナマハゲだけを唱えるのではなく、他の素材を取り上げてもいいと思います。

男鹿にはゴジラ岩がある。そのゴジラ岩はすでに有名であり、それを探しに来る人が大勢います。

ゴジラは世界的にも有名です。よって、インバウンドで訪れる外国人にとってもインパクトがあります。それを利用しない手はないと思います。ゴジラ岩と巨大ゴジラ立像との相乗効果で知名度アップを図り集客につなげる。これで地理的劣勢も跳ねのけられます。世界から注目されるでしょう。

 

ナマハゲはすでに男鹿のナマハゲというより全国的には秋田のナマハゲというイメージが強く、民間に定着しています。日本のあちこちで一年中ナマハゲは出没しています。本家・本物を自負するのは男鹿市民でありますが、秋田の人はみな自分達のものの様に考えています。

それと同じくゴジラは日本人の象徴的な存在に数えられるでしょう。ゴジラを嫌いな日本人はいません。そのゴジラの巨大立像、口から火を吐き、背びれを蒼く光らせ、雄叫びを上げ、動きが伴えば話題性は抜群!話題騒然となるでしょう。その効果は絶大です。日本全国、外国からも人は訪れるでしょう。こんな夢のある構想、しかも現実に成功間違いなしと考えます。全国に先駆けて実現させてもらいたいものですがどうですか。

 

市長の先進的な考え方に期待します。

 

次に、質問の第3問目は、「観光“男鹿”のインバウンドマーケティング」についてであります。

日本海の半島男鹿には、海洋の恵みと供に多くの文化資産があります。男鹿観光の主役でもある「なまはげ」にも多様な起源説があり、各々持つその個性は、海外の文化からも、関心を持たれる潜在的可能性を多く秘めています。

また、八竜太郎に因む伝説も多く、八郎湖のみならず、秋田県内の十和田湖、田沢湖、男鹿は寒風山から一ノ目潟にも及んでいますが、八郎太郎は「龍」であり、文化的に共通した観点では、例えば中国が一番近いものと考えられます。県内観光地を結び、伝説に因むリンクシステムツアーも効能ありと思います。

 

男鹿には他にも、伝説や民話に因む観光要素も多くあります。海外文化からの興味を引き出せる要素を多分に含んでいる事を最大限応用し、今や誰しもが目にする、SNS系の膨大な情報環境から、対象国民の目線で魅惑的に要素を纏め、闊達な広報発信で、絶大なインバウンド効果が期待できます。他県の先行する多くの観光地からも、その成功事例を学ぶ事も可能でしょう。

現在SNS系のフリー情報発信環境上、YouTubeなどの動画機能を、集客目的に意図的に体系化して、その効果を上げている事例の報告が目立ってきています。言わば「なぜ集客できるか」男鹿の特徴を、いかに「芸ネタ」にできるかです。

 

男鹿市も、観光集客企画として、SNS情報をフルに活用すべく、情報発信の確実な進展を目指せる、高度な組織体系化を図ってはいかがでしょうか。ターゲットとなる国々の文化を研究するのは基より、言語を表示するなど、計画的な広報体制を市で組織し、事業として展開する事も可能と思います。異なる文化を持つ外国人の受け入れは、相当な準備も必要となりますが、男鹿半島全域に広がる「観光業」の営利獲得には最速であり最善と考えます。是非、男鹿の潜在的な集客要素の原石を磨き、価値を創出できる組織化を実現し、国際観光男鹿繁栄の一大要素の育成として、検討頂きたいと思います。

 

海外へのインバウンド戦略について、市長はどうお考えでしょうか、お答えください。

 

次の第4問目は「八郎湖汚水による男鹿海産物被害について」の質問です。

八郎湖の汚水は、全国でもワーストの常態化により、アオコ放水と男鹿漁業問題は、既に県としても背水の陣で臨んでいるものとは思われますが、一向に改善の兆しも無く、男鹿入道崎をも包み込む汚水の帯は、あたかも男鹿の豊かさを阻む壁の如く立ちはだかり、男鹿の観光と主軸産業振興を阻んでいます。

 

船川湾沿岸では、脇本漁協が賢明に育むカキ養殖は汚染で未だ事業として存立ままならず、近年はタコや蟹も姿を消し、稚魚放流事業も効果が見えません。

船越漁協も同様、魚を獲ってもアオコ臭で売り物にならず、ついには肝心の網にコケの様な汚れが付着し、漁業自体の存続に見通しが利かない悲痛な状況に陥っております。ハタハタ漁にも、近年の不漁傾向に関連する説もあります。

 

男鹿市には「秋田県水産振興センター」「男鹿海洋高校」があり、海洋教育文化の地盤である事も忘れてはなりません。

 

汚水対策の研究者の中から、八郎湖内の海側沿岸付近へ海水を入れ、汽水域にする事で明らかな浄化効果があるという論説が、以前からあります。八郎湖には約20河川が山側上流から入り、下流に在る残存湖を経て水門から放水されていますが、真水より比重の重い海水は海側に留まり、山側の農業用水路には近付かないとの科学的解釈も存在します。それによる副産物として、ほんの10年程前まで盛んだったワカサギ漁と佃煮業、また膨大な営利性を持つとされる大和シジミの復活も考えられ、八郎湖に面する全ての市町村による営利配分を基とした協調活動により、夢のある回帰へ、現状の悪循環スパイラルから脱すべく、思い切った試策により、出口は見えて来るものと思います。八郎湖の健康を取り戻すための処方箋は、議論に留まっていては何も解決しません。議論には実証実行を伴ってこそ、視野が開けます。

 

八郎潟残存湖は、国が関わる運用であるからこそ、県と市は是に対して一丸となり、厳しく真剣に対処すべきであります。既に、国相手の訴訟へも至る覚悟も必要な程の認識が必要ではないでしょうか。漁民はもちろん、住民被害に留まらず「国定公園男鹿半島」として大問題であり、男鹿市存続へも深く関連し、正に危機的状態となっています。

 

常態化しているこの大きな難題に対し、男鹿市としてどう考えているのか。どう対処しようとしているのか 。市長の考えをお聞かせください。

 

次に、質問最後の第5問目は「旧野石小学校の利活用について」伺います。

2015年3月に閉校した旧野石小学校は現在どのような状況にあるのでしょうか。学童保育で使用されているとは聞いておりますが、そのほかに利活用はされているのでしょうか。何れにしても閉校した校舎の利活用については地元住民の大きな関心事であります。行政としてもその後にどう維持管理するのか、残して活用するのか、解体してしまうのか、重要な課題であります。

 

私は地域のコミュニティの場として有効に活用すべきと考えております。例えば、若美社会福祉協議会の事務所が来年度4月には現在の場所を移動しなければならないということですが、まだ移転先が決まっていないと聞いています。そうであれば行政として旧野石小学校に移転する道筋を付けてやったらどうでしょうか?まだまだ使える立派な校舎ですから利用する価値はあると思います。

 

また、玉ノ池保育園は定員が45名に対して、現在は園児が8名と聞いています。このままで存続できるのでしょうか。いろいろな問題はあろうかと思いますが、将来を見越して野石小学校に移転する考え方はどうでしょうか?学童保育もあり、子育て関連施設として統合し、社会福祉協議会と合わせ、児童福祉総合エリアとして利活用することが望ましいと思います。

 

今後の地域事情を考え、いずれそのような方向性をもって進めるべきと考えますが如何でしょう。

 

これで、第一回目の質問を終わります。

菅原市長の誠意あるご答弁をお願いいたします。

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