平成29月定例会 一般質問

2017,,5(火)

 

皆さん、おはようございます。9月議会一般質問のトップを務めます市民の会の船木正博です。

傍聴席の皆さんには市政に関心を持っていただきありがとうございます。今回も、市民に直結した身近な問題を取り上ました。市民の代弁者として述べさせていただきます。

どうぞ、ご清聴の程よろしくお願いいたします。

 

第一問目は、「観光地トイレの美化からの考察」です。

男鹿市の観光地トイレに付いては近年、施設的はだいぶ整備がなされ景観が良くなってきていますが、トイレ内清掃等の美化についてはまだまだ不十分なところもあり清潔感に欠ける部分も見受けられます。特に清掃については十分とはいえず見苦しい姿を露呈している場所があるようです。その状況はSNSにも投稿され実態をさらけ出されておりました。多くのお客様が訪れる観光地がこんな状態でいいのでしょうか。

男鹿の景観やコースに魅力を感じ、男鹿の事を好きで何度と訪れる観光客がいっぱいおります。それらの人たちのご意見として、道路の草木の整備や各所のトイレの不備などを挙げられておりました。『男鹿には観光に対しての本気度が全く感じられない』とまで言われております。男鹿を愛するが故の助言でしょう。

また、見るに見かねて個人ボランティアとしてトイレ掃除に汗を流している人もおります。行政としてはどの様な管理をしているのでしょう。市役所への問い合わせに対して貧弱な回答しか返ってこなかったということです。まさに本気度が足りない訳ですね。勿論、行政だけに頼っているだけではいけません。官民挙げて取り組むべきことと考えます。市民各自が当事者意識をもって実践することが大切なことではないでしょうか。

男鹿市観光協会、観光議員連盟、DMO、そして行政がしっかりその手法や役割分担等々を振り分け、『男鹿は日本一綺麗な公衆トイレを目指します!』宣言とでも云いましょうか、その本気度を発信し、もう後には引けないくらいにまで自らを追い込み抜本的で、思い切ったアプローチを仕掛ける時期と考えます。男鹿市全体がここで変わらなければもう男鹿市にとっての将来はないっ!という危機感を持って本気のアプローチをしなくてはいけない時期ではないでしょうか。

トイレ美化の手法に限らず、要は『意識を変える』という精神論的な部分に真剣に取り組まなければいけないと思います。特に観光を生業としている皆さんは思った以上に窮地に追い込まれています。 一過性のイベントではごまかしに過ぎません。長期的な視野に立って、もう一度しっかり地元を見直す事の方が大事だと思います。 そして男鹿を訪れる観光客を迎えるためにやるべき事をしっかりやること!トイレ掃除や接遇向上はまさに1丁目1番地! 極々当たり前の事だと思います。それが観光だけでなく男鹿市全体の活力につながっていくことだと思います。

以上、つらつらと申し述べましたが、特に観光には熱心に取り組まれている菅原市長です。政治主導で何ができるのか将来構想はどうあるべきか民間の意識醸成と指導及び支援等にどう取り組まれるのか。

これらに付いての御所見をお伺いいたします。

 

次に、2問目は、「人口減対策として廃校舎利活用の可能性について」です。

人口減少の基本的対策については言うまでもなく、第一にその土地に住んで生計が成り立つ事でありますが、男鹿市はその生活の糧を得る「仕事」が十分ではありません。男鹿市の現況は観光業の育成もままならず、若人の県外流出と高齢者の増大による活力の衰退が著しく、それに伴う人口減少が顕著であります。

本市は今や観光とイベントによる一時的集客のみで、活力に乏しく、誰しもが未来へ希望が持てる復興策と成り得そうな情景は見えておりません。此処で住居を構えて生活の場に出来るという確信を持てない限り、予想通り男鹿市は衰退の一途を辿ります。

それを脱却するには、とりもなおさず、若人が生活出来る経済環境創生は基より、男鹿市の人口に多く占める高齢者の活用をも含め、「一億総活躍社会」に因む政策へと共調し、誰しもが働く意欲が持てる施策が必要となります。

そこで、現在、男鹿市が持つあらゆる資産が、どの様な「仕事」創生に結び付くのか、官・民・学を総動員して真剣に向き合わねばならないと思います。

例えば、廃校舎を活用した野菜のLEDによる栽培は、近年4季作を更に超える研究開発が進み、実績として成長しつつあります。県内でも工場跡を再活用した野菜LED水耕栽培は実施されており、今後更なる技術進展により、採算の取れる事業への発展は確実視されています。

また、この事例では、多くの仕事カテゴリーを持ち、プラント管理、光技術、水耕技術、栽培、収穫、梱包発送、等々さまざまな人材を必要とします。季節も昼夜も問わない生産活動となり、対応可能な年齢層も広く雇用出来るシステムであり、全体をデザインする価値と希望は大いに在ります。廃校舎の構造上、複合施設的な機能化、活用も広く想定されます。

廃校舎の利活用としては、地区公民館、合宿場、

研修場とかいろいろな考え方がありますが、野菜の LED水耕栽培のような柔軟な発想のもとでのボーダレス化が必要と考えます。

廃校舎利活用の一つの例として提案しました。雇用促進、人口減少対策として、夢と希望と情熱を込めて事業創生に挑戦することが本市にとって大事なことと思います。廃校舎利用とともに、本市の持てる他施設の利用も含めて実現可能かどうか考えを伺うものであります。

また、民間への指導、助言による事業創生も可能かと思われます。その点は如何でしょうか、合わせてお伺いいたします。

 

次に、質問の第3問目は、「コミュニティスクール実施の効果は」です。

コミュニティスクールを男鹿市内全小・中学校で実施してから2年目になりますが、コミュニティスクール実施前と実施後ではどのような変化があったのか定期的に検証していると思います。

まず、学校運営協議会のメンバーはどのような基準のもとに選考され、効果的に運営されているのか。

推進にあたって、学校運営、及び、生徒たちの教育環境、地域住民との交流等にどんな貢献があったのか、プラス、マイナス面を含めてどんな影響があったのかご説明願います。

さらに、効果的でより良い方向に持っていくための今後の課題や施策、各地区においての特徴等がございましたらお聞かせください。

また、各学校間との横の繋がりや情報交換、教職員への指導等で教育委員会との連携はどのように図られているのでしょうか、お聞かせ願います。

 

次の第4問目は「学力テストと自殺率について」です。

秋田県の現状として、全国学力テストは全国トップクラスであります。自殺率においては全国ワーストという不名誉な位置にあります。このギャップをどう見るかは各自の考えるところでありましょう。

さて、全国学力テストの男鹿市の現状はどうでしょう。男鹿市内の小・中学校の学習到達度は秋田県内のどの位置にあるのでしょうか。その対応策として不得意科目の底上げや、全体の学力向上に向けて教育委員会ではどんな対策を講じているのでしょうか。

また、今年度の学力テスト結果公表時にはお男鹿市教育委員会としてどのような公表方法をとるのか。

その結果の分析調査は将来のための重要事項と考えます。どの様な手順で行われ、かつ指導に生かされるのかお知らせ願います。

また、自殺は過去において個人的な問題と捉えられがちでしたが、それは違います。自殺は社会的背景の中で起こるものであり、今では社会問題として大きく取り上げられております。行政や民間の啓発団体の支援活動も増えてきています。

そこで、自殺率において男鹿市は県内のどの位置にあるのか。特徴的な男鹿市の自殺傾向というものはあるのか。市内の自殺抑止団体の活動状況は。自殺に歯止めをかける対策として官民でどんな手立てを講じているのか等、お知らせ願います。

 

では、最後に5番目の質問となります。「男鹿市の景況感について」伺います。

先日のさきがけ新聞に掲載された、共同通信の景況感に付いての全国自治体アンケートによると、景況感が昨年末と比べて上向いているとした市区町村は17パーセントにとどまり、76パーセントは変わらないとみているとのことでした。

男鹿市の景況感としてはどうなんでしょう。私自身感じるところはありますが、男鹿市全体の景況感に対する調査結果の数値とその内容、景況感向上に向けて市内経済活性化に対する今後の対応策と指針がありましたら、お示し願います。

 

これで、第一回目の質問を終わります。

聡明なる菅原市長の見識あるご答弁を期待しおります。

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