平成2812月定例会 一般質問

2016,12,06(火)

 

皆さん、こんにちは。市民クラブの船木正博です。傍聴席の皆さんには師走のお忙しい中にもかかわらずお出で頂きありがとうございます。今回も、市民に直結した身近な問題を取り上ました。市民の代弁者として述べさせていただきます。

どうぞ、ご清聴の程よろしくお願いいたします。

 

第一問目は、「船越小学校グラウンド整備について」伺います。

まず、一つとして、現在の状況をどう見るかという質問です。

船越小学校グラウンドは学校行事以外にもスポ少クラブ活動、市民運動会など地域住民にも利用され親しまれているグラウンドです。ところが水はけが悪く、雨が降ると数日間グラウンドのあちこちに水溜りができ使用できない状態が続きます。そのために学校事業はもとより、運動会が延期や中止、あるいは体育館での開催を余儀なくされているなど支障をきたしています。以前からその弊害は指摘されています。今年は船越地区市民運動会が雨のため体育館で行われました。しかも、当日は晴れて運動会日和となったにもかかわらず、グラウンドは水が溜まったままの状態で外では出来ず体育館での開催となりました。運動会はやはり青空のもとでの開催が最高です。室内での開催では競技そのものを制約され本来の運動会のようにはいきません。市民の欲求不満も高まろうというものです。今年の船越地区市民運動会にも市長からご臨席を頂きご挨拶をしていただきましたが、その実情をご覧になったと思います。その際に、関係役員ほか、住民からの切実な要望を聞いていたと記憶しています。 

市長はその市民の声をどのように感じられたのでしょうか。

 

次に2つ目として、「グラウンド整備の実現を」ということです。

そのように船越小学校グラウンド整備は船越地区住民の長年の懸案事項であり切実な願いなのであります。以前に何度かグラウンド整備はなされておりましたが、グラウンド状況は一向に改善されていないようであります。むしろ昔のグラウンドよりも悪くなったのではないかという指摘もあります。

根本的に周りの土地より低いという立地条件にあり、かさ上げするなど、かなり思い切った整備をしなければ基本的な問題解決は難しいと思います。今までのような小手調べのような工事ではもはや無駄なのではないでしょうか。それだと何度やっても同じことの繰り返しです。整備事業をするとなると多額のお金がかかり、今の男鹿市の財政状況を考えるとかなりハードルが高いと思いますが、かといって、いつまでもこのままの状態で放っておくことには問題があります。学童、市民の健康増進とコミュニティー連携の大切な場所でもあります。また、市内小学校の三分の一以上、34パーセントの学童を擁する学校でもあります。教育的観点からも伸び伸びと学校生活を送れるよう対処してあげることが肝心だと思います。男鹿市の教育施策上必要なことではないでしょうか。実現できるよう何とか知恵を絞って良い方向にもっていただきたいものであります。

市長の考えはいかがでしょうか、前向きな考えをお聞かせください。

 

次に、第2問目は「船越小学校前の道路状況について」の質問です。

まず一点目、「船越小学校前の市道の整備を」ということです。

船越小学校前の市道船越・脇本線は破損が激しく徐々に広がりを見せています。この場所は船越保育園や郵便局があり交通量が多い場所でもあります。小学児童、保育園児の保護者が送り迎えをしたり、郵便局へ用を足す人、船越駅に向かう人、帰る人など、引っ切り無しに人と車が行き来しています。歩道は通学路にもなっており、船越の旧市街地の中では往来が激しい場所でもあります。また、船越保育園角の十字路は7月に行われる男鹿駅伝女子の折り返し地点にもなっています。そんな場所があのような(ひど)い状態でよいでしょうか。見苦しくもあり、交通の妨げともなり、安全面から言っても好ましい状態とはいえません。穴ぼこは簡易舗装で対応しているようですがそれだとすぐにダメになります。道路には亀裂が入り、(わだち)には水が溜まり水飛沫(みずしぶき)を跳ね歩行者に影響が及びます。ドライバーは慎重運転が当然でありますが、車はゴトゴトと音を出して走っています。振動等でハンドルを取られたりと、思い掛けない事故につながりかねません。しっかりした舗装整備が必要と考えます。歩道は児童が行き交う通学路なのです。全国的に児童生徒が犠牲となる痛ましい事故が頻発しています。そのような事故はあってはなりません。日頃からの環境整備が必要と考えます。船越小学校前の市道の整備は早めの対処が必要と考えます。安心・安全のため近々の課題だとは捉えられないでしょうか。

現在、船越・脇本線は脇本方面から毎年500メートルずつ舗装整備されているようですが、交通量が多く破損状態が激しい個所から優先して舗装されるべきだと思います。案として、船越側の起点である船越保育園の交差点から脇本方面へ舗装していくということです。このように、是非とも対処していただきたいものであります。

市長の英断を期待いたします。

 

次の二点目は、「雨水による水害について」であります。

船越小学校敷地は道路から数メートル高い所にあります。水は高い所から低い所に流れます。そのために大量の雨が降ると小学校敷地内に降った雨水は土砂を伴い道路へと流れて出します。校門の(はば)数メートルある坂道は舗装されていて角度もあります。そこを伝わって雨と土砂が一気に流れ出すのですから、水と土砂は道路に溢れ、広く水溜りができた状態となります。水飛沫(みずしぶき)を跳ねる、ハンドルを取られるなど、車の通行時にも影響があります。更には道路向かい側にも流れ出し被害を被っている民家があります。応急手当として土嚢を積んで対処しているようですが、それでは根本的な解決方法とはいえません。大雨が降るたびに同じことの繰り返しです。民家の人はいつまで玄関に土嚢を積んで我慢していればいいのでしょうか。

船越小学校自体、近所に迷惑をかけていることですが、学校設置者としての男鹿市も責任が問われるところです。水が流れ出さない対策をとるべきではないでしょうか。それと合わせて道路に水が(とど)まらないように、水路や下水処理を施すなど、道路自体の改良が必要と思われます。市民が安心して暮らせるようなまちづくりが大切でしょう。放っておくことは無責任ではないでしょうか。市長の考えをお聞かせください。

以上の様に、船越小学校前の道路状況について関連する2点を申し上げましたが、船越保育園から船越小学校を経て脇本方面へ早期の道路整備が必要と考え、それを求めるものであります。

市長の決断を期待しております。

 

次に、質問の第3問目は、「ジョイフルシティ跡地問題について」であります。

ジョイフルシティ跡地問題については、これまで一般質問でも何度か質問しましたが、今回はその後の動向などについてお伺いします。

まず一つとして、「今の現場の状況は」どうかということであります。

先日、ジョイフルシティ跡地へ行ってみました。そこには草木が茫茫(ぼうぼう)と生え、まるで殺伐とした原野のごとき状況でした。昔の姿は見る影もありません。街のど真ん中がこんなことでいいのだろうか!虚しい気持ちにさせられます。

こうした光景は街の景観上好ましくないことはもとより、防犯・防災、風紀上にも悪影響を及ぼしかねません。放っておくことによっていろんな弊害が出てくると思われます。例えば、実際にテントを張って飲食をしていたグループがいたという事例があったようです。管理されておらず、野放し状態であれば、自由に立ち入り、使用されることもあります。溜まり場やゴミ捨て場にもなります。犯罪が絡むことも無きにしも非ずです。

ゆえに、民間の土地とはいえこのまま男鹿市で放っておいていいのでしょうか。ことが起きる前に事前の対策が必要と考えます。市民の安心・安全、環境保全に努めるのが行政の役目ではないでしょうか。男鹿市として防犯・防災・環境に配慮した対応が必要と考えますが如何でしょうか。

市長の考えをお聞かせください。

 

 

二つ目として、「その後に進展はあったのか」ということです。

平成28年度からの男鹿市総合計画の、商業【基本施策】 1 中心市街地の活性化、の中に、A として船越地区の未利用地への商業施設の設置に向け働きかけていきます。とありますが、これは当然、ジョイフルシティ跡地のことであります。そのことに付いて私は今年3月の一般質問で取り上げていますが、ジョイフルシティ跡地については、「男鹿市での事業展開に向けて、来店動機を同じくする事業者に引き続き働きかけているもののまだ進展はないと伺っております。」と言う答弁でした。しからば、その後の進展はあったのでしょうか。情報がありましたらお知らせください。

また、「他市では、市民サービスセンターを店内に設置している例もあり、その可能性について意見交換をしているところであります。」とありましたが、その事に付いて何度、意見交換したのでしょうか。また、可能性は見いだせたのでしょうか。私は強力にアタックして貰いたい旨申し上げました。それに対して、「男鹿のそれこそ活性化のために、船越地域の活性化のために真剣に働きかけをしてまいりたい、条件的な議論もしてまいりたいというふうに思っております」という言葉をもらっております。それこそ真剣に取り組んでいただいたものと思っております。

その詳細をお知らせ願います。

 

次に三つ目として、「今後の対応は」どうするのかということをお伺いします。

かつてこの場所はショッピングに、娯楽にと市民が集う憩いの場でありました。こういう空間が無くなったことで市民の居場所が無くなり人口減少の要因にもなっているはずです。男鹿市にとってはこれ以上放ってはおけない重要な課題です。私は人口減対策にもつながるこの地区の再開発を男鹿市の重要な課題だと捉えています。ジョイフルシティ跡地を今後どうように取組んでいかれるのか、

市長の前向きなご返答をお願いします。

 

次に、第4問目は「防犯・防災について」の質問です。

その一つ目は、「地震対策について」であります。

震災があちこちで発生している日本ですが、1122日早朝に発生した福島沖地震には特にビックリしました。よもやあの時の再来かと、5年前の状況が思い出されました。私たち男鹿市でも全戸停電という長くて暗い一夜を経験しました。テレビもない、暖房もない、電化生活に慣らされた私たちは、冷たく不安な一夜を過ごしました。また、ガソリンの供給不足でスタンドへと続く長い車の行列ができ、何時間も待ったあげく給油は10リッターだけという、ひもじさも体験しました。交通の遮断、流通への影響で物資の不足も経験しました。コンビニへ行っても棚はがらがらという状態が見られました。いずれも殆どの人が初めての経験だったと思います。改めて普段からの防災に対する備えとインフラ整備が必要だと実感しました。

本市では緊急時の防災発生に対する備えは万全でしょうか。毎年、防災訓練は実施されていますが実際の現場に遭遇したらその訓練が生かされてくるのかが重要です。今回の福島沖地震は住民の対応は素早い行動があったようです。前回の教訓が生かされたということですが、体験に基づく防災意識の高さだといえましょう。そのように日頃からの意識付けと訓練が重要であるとともに行政としては市民への周知徹底、指導も必要でしょう。本市では防災に対して日常・恒久的にどのような取り組みをしているのかお知らせください。

また、津波に対する本市の整備状況はどうなのか、避難タワー、誘導路、防災林、防潮堤、漁港の整備、他、ハード面での整備状況もお知らせください。

 

 

 

次の二つ目は、「防犯カメラの設置状況について」であります。

昨年12月の一般質問で防犯カメラの設置について質問しましたが、その後の設置状況はどうなのでしょうか。「防犯カメラの設置にあたっては、プライバシー保護への対処が必要なことから、設置や取り扱いについての要綱を整備してまいります。」ということでした。その要綱整備は進んでいるのでしょうか。

また、「設置場所については男鹿警察署と相談してまいります。」ということでしたので、設置場所が決まり、すでに稼働しているものはあるのでしょうか。あれから一年、事件はいつどこで起きるか分かりません。抑止効果を発揮し、安心・安全のまちづくりのためにも市内の学区、駅周辺、商店街、危険個所など重点地区を設定し、順次設置を急いでいただきたいものであります。

防犯カメラ設置要綱、防犯カメラの設置についての進捗状況、今後の配置予定等をお知らせ願います。

そして三つ目は、「防災行政無線について」でありますが、「緊急時の地域限定放送は可能か」ということをお聞きします。

男鹿市の防災行政無線は防災や災害に関する情報の他にも、各種事業の広報や連絡事項等にも使用されております。市内一帯をカバーし、全市内に一斉に放送されるもの、子局、グループで放送されるものなどがあります。防災行政無線は管理・活用する側の工夫や情報収集ひとつで、大きく地域住民に貢献ができるものであります。

例えば、地域行事の中止や変更などの場合、緊急的にその地区限定で放送できないものでしょうか。聞いたところによると地区限定での放送は難しいとの話が聞こえてきました。それは運用規定上出来ないものなのでしょうか。或いは、あらかじめ届け出を(よう)するのでしょうか、その辺のところをお知らせください。いずれにしても機敏な対応をしないと緊急時の周知には間に合わないことになります。そういうことであれば、地域で必要な情報がタイムリーに伝わりません。もっと柔軟な運用が必要ではないでしょうか。防災行政無線は緊急時の放送も含めて、市民に役立つもっとメリハリの利いた対応が必要と考えます。防災行政無線の有用な活用法を再検討すべきではないでしょうか。

その辺の防災行政無線の運用方法と考え方をお知らせください。

 

最後に5番目の質問となります。「複合観光施設の在り方について」お尋ねします。

複合観光施設につきましては9月議会一般質問でも取り上げ、提言もさせていただきましたが、議論はかみ合わず、未消化のまま終わってしまいましたので再度の質問になります。

 

まず、「今の複合観光施設計画の再考を」ということであります。

先回の答弁では、「今後とも市民の皆様からご理解をいただくよう努めながら、12月定例会に施設の実施設計関連予算を提案し、年度内に実施設計に着手してまいりたいと存じます。」との答弁でした。しかし、116日の市民との意見交換会の状況を見てもまだまだ市民との合意形成はできておらず、理解を得ているとはいえません。運営主体にしても「各団体から出資により運営会社を設立することについて合意した」ということですが、運営会社はまだ設立した訳ではなく検討段階にすぎません。本来であれば出資や役員、定款等がすべて整った段階での設立となります。運営会社設立後にその中の意見が反映されて実施計画されるべきが本来の姿でありましょう。それができないまま各団体の出資を見込んで進めるのは如何なものでしょう。もし出資団体の総会や審査等で否決されたとしたらどうなるでしょうか。今の計画は綱渡り的で非常に危険が伴うというのが私の意見であります。

 

それと、代表予定者も気になるところです。代表者は出資団体から選ぶべきものと思いますが、出資者ではない個人が予定されているとのことで、雇われ代表者という意味合いが強く、何か事があった場合、最終的に個人で対処はできるのでしょうか。この場合、責任の所在はどうなるのかという問題があります。また、数ある出資団体からなぜ代表者を選ばないのかという疑問が残ります。積極的に関わってくれようとしている団体はなかったのでしょうか。

ようするに、まだ機は熟していません、このまま突き進んでいいのでしょうか。12月補正予算提出は時期尚早です。街中を活性化すべきとか、立地条件に関わることなど、いろいろな意見が有ります。まだまだ議論は尽くされていません。ここは今一度、原点に立ち返り、しっかり市民からの意見を募り、賛同を得てください。そのためにはもっともっと努力が必要です。最初から手順を踏んでやり直すべきではないでしょうか。いろいろ苦心しているようですが、肝心かなめの運営主体もいまだ確固たるものになっていないようであります。右往左往していまだ纏まりの付かないこの計画は白紙に戻し、新たな構想をもって再考すべきです。如何でしょうか。

市長の考えを伺うものであります。

 

次に、「来年の市長選挙後に再検討を」ということを申し上げます。

前回の九月でも申し上げましたが、来年の市長選挙に出馬するのであれば、この問題は一時棚上げとし、選挙で民意を聞き、改選後に新たに取り組んで欲しいものです。複合観光施設を公約として掲げ、建設の是非を問い、市民の理解と合意を得た後に進めてください。それをクリアーしたなら公約実現に大きく結び付くでしょう。市民が後ろ盾となり大きな力となるからです。まずは市民の意志を問うてみてください。男鹿市全体にかかわる大きな問題です。もっと熟考を重ねる必要があります。事業の成功と未来の発展を望むのであれば、それからでも遅くはありません。

それとも、市長はあくまでも今年度の「秋田県市町村未来づくり協働プログラム」の「あきた未来づくり交付金」に拘って推し進めようとするのでしょうか。その意思をお聞かせください。

 

これで、第一回目の質問を終わります。

聡明なる市長の的確な判断を期待しております。

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