平成2512月定例会 一般質問

2013,12,09(月)

皆さん、こんにちは。本日、最後の一般質問を務めさせていただきます、心政会の船木正博でございます。傍聴席の皆さん最後までお残り頂きありがとうございます。今回も皆様の前で一般質問できますことを有りがたく思っております。

今回は、皆さんの身近な問題、4題を取り上げさせていただきました。

それらの4題について、通告順に質問してまいりますので、市長の見識のある明確なご答弁をよろしくお願いいたします。

 

まず、第一点目は

除排雪と除雪機について」であります。

先月の11日、秋田県地方で初雪が降り、平年より2日早く、昨年より7日早い初雪の観測ということでした。各地で降雪量が多く横手市の果樹農家ではブドウ棚の倒壊などの被害が出ていました。気象庁の長期予報によると今年度も大雪傾向にあるという事です。

本市では前年度のような大雪になった場合、それに対応できるような準備はあるのかどうか。去年は主要道路もそうでしたが、特に歩道、通学路の除排雪が追いつかず付近住民や保護者からクレームが有ったと聞いています。実際、私の耳にも入っています。

まずは、市としての今年の除排雪の計画・対策等をお聞かせ願います。

 

次に、貸し出し用の小型除雪機を各支所に配置しているということですが、その配置状況、貸し出し規準、昨年度の使用状況はどうだったのかお聞かせください。また、使用に際しては危険も伴うことから保険の加入が必要だと思いますが、その契約内容、金額、支払い方法もお知らせ願います。

市民が行政だけに頼らず、自ら除雪を心がけることは地域コミュニティにおいて大切なことであります。身近なところを出来る範囲で住民が参加し、行政と住民の共助により、双方が機能することで除雪もスムーズに運び、クレームも軽減されるのではないでしょうか。そのためにも除雪機の貸し出しが有ることを市民に周知徹底し、なおかつ、借りやすい体制づくりが必要です。昨年度はどのよう手段で市民に周知を図り、周知度はどれ位だったのでしょうか。おそらくあまり知れ渡っていないと思いますが如何でしょう。私が使用状況を数か所に聞いてみたところあまり使われていないようでした。即ち、宝の持ち腐れになっているのです。ですからもっと広報活動をすべきです。それから各町内会や個人グループで計画的に効率よく安全に使用できるような体制づくりが必要です。そして、市主導で説明会や講習会を実施し、使用者に理解を深めてもらい、除排雪の効率アップを図ることが望ましい姿だと思います。しいては本市全体の除雪対策の手助けとも成り得ます。

以上のようにもっと除雪機を有効活用し効果的な利用方法を導入してもらいたいと思い質問しました。  よろしく対処をお願いいたします。

次に、質問の第2点目は

「船越地区の津波対策の現状についてであります。

南磯地区から脇本までは海岸沿いの背後には山や高台があり津波の避難場所として有効でありますが、船越地区には全く高い山が無く数キロに亘って平地が広がっています。津波が来ても近くに逃げる場所が無く住民は被害に巻き込まれやすい状況にあります。現在避難場所として学校や民間のビルが指定されていますが、近くて元気な方は良いのですが、高齢者や障害を持った方たちは勿論、健常者であっても距離的に遠くだったりするとそこまで到達するまで大変な労力がかかり、困難を極めると思われます。まして災害時は車の運転も制約されますし、平常心ではないのでなおさらです。

船越住民の方々から、避難場所の数が少ない、今の避難場所では遠くてとても歩いてはいけない、津波が来たら諦めなければいけない、もっと近くに避難場所が有って欲しい、などの切実な声が寄せられています。

そこで提案いたしますが、距離的な配置を考えて要所要所に避難用の高台や高所ビルを建て、そこに繋がる避難誘導路を整備して明示する。それを日頃から周知徹底を図って住民から安心感を持ってもらい、津波が来たら諦めることなく生き延びるための望みを持ってもらうことが重要であると考え提案いたしております。また、海岸沿いに津波防波堤を設置したらどうでしょうか。二重三重の備えで安心感を!かなりハードルの高い提言のように思われるかもしれませんが、遣る気が有れば決して実現不可能なこととは思っておりません。人命を最優先に考えて最善の対策を講じることが大切だと思います。安全・安心の願いを込めて切に要望いたします。

 

市長の温かい御心を持ってご答弁をお願い致します。

 

 

次に、質問の第3点目は、船川地区の災害時緊急避難道路についてであります。

この春の防災訓練で、大地震で津波が発生し、消防署や警察署などの既存施設が使用不能になった場合を想定し、背後地高台にあるサンワーク男鹿を災害活動拠点として使用し、主に通信関係の設備を設置して訓練が行われておりました。

実際この場所に災害拠点を置くとした場合、どのような問題点があるか調査してみました。サンワーク男鹿に至る進入経路としては金川入り口と市役所側の入り口の2か所がありますが、金川側は道幅が狭く大型車両の通行は不可能だと思いますし、拡幅するとしても用地買収等が絡み至極困難だと思います。唯一、緊急車両等は市役所側の入り口から進入することになると思いますが、ここも入り口が狭く大型車両の通行にはかなりきつい場所だと思います。また、入り口はなんとか通過出来たとしても、高台に至るまでの登り坂は道路片側が断崖になっておりコンクリートで固めてはいますが路肩は軟弱なようにも見え、大型車両は交差するにも容易でなく、登り切った所のカーブも窮屈(きゅうくつ)でありますし、地形的に見て強い地震が起きた場合は崩れるという可能性があると考えられます。しかも震災時には高台の避難場所へと向かう人や緊急車両の往来で周辺は騒然となることが予想され、生命を脅かす危険な状況になると思われます。そんな時、今の道路状態のままで良いのかどうか不安になります。

そこで、緊急避難道路として市役所側の進入口からサンワークに至るまでの現在の道路状況をどうみているのか関連当局にお伺いします。

また、実際に大災害が発生し、道路寸断、公共施設等が崩壊した場合の災害対策本部をどこに設置するのかお決まりでしたら、併せてお知らせ願います。

以上、質問いたしましたが、緊急避難道路として今の道路状態を見直し整備する必要があると考えますが如何でしょうか。市長の見解をお伺いします。

次に、質問の第4点目は、

「市長の政治姿勢について」であります。

過去の質問に対する市長の答弁をもとに、市長の政治姿勢について質問させていただきます。

前回、一般質問での「門前地区観光業振興」の課題では、市長は「民間が独自で掘り起こさなければ発展はない」と答弁されています。私が思うには、物事は様々な点と点を結ぶ様に相互の関りはシステム状に成り立っています。懸案事項、振興策を問わず、民間と行政との連携が不可欠であり、双方がチャレンジ精神を持ってあたることが大切です。民間独自の頑張りもありましょうが、それを支援してあげるのが行政であります。民間の意識を醸成し、行動を促進させ、活性化へ導くことが行政に課せられた重要な役割だと思います。

市長はこのような民間支援についてどのような考えをお持ちでしょうか。

 

さて、改めて門前地区の観光振興についてお伺いいたします。

今はデスティネーションキャンペーン期間中でもあり五社堂を訪れる観光客が増えていますが、このまま観光客が増え続けるとは限りません。問題はこのDCが終わってからどう持って行くかが問われるところです。

前回の秋田DCでは期間中はある程度盛り上がったものの、DCが終わったらそのまま衰退していったと言うように聞いております。その失敗を繰り返さない為にも、その後のフォローが大切だと思います。JRのデスティネーションキャンペーン終了後には継続して男鹿市が地元へバックアップしていく必要があると考えております。

こんな意見がありました。実現は難しいでしょうが、999段の石段に登れない人のためにロープウエイを整備してもらえないかということです。その他、 いろいろな意見や要望が寄せられていると思います。その観光客の意見に耳を傾けながら最前線で活躍し接客対応している人たちが観光協会の職員であり、市の嘱託職員であります。奉仕精神は流石だと思いました。一度皆さんの生の声を聞いてみたらどうでしょう。

そして、先ずは実行可能なところから一つ一つクリアーして諸課題を是非とも実行していただきたいと思います。

改めまして、デスティネーションキャンペーン終了後の門前地区への関わり方について市長の取り組む姿勢をお示しください。

 

次に、「市民の考えを市政に活かす手立て」についての質問に対して、町内会長や各種団体と意見交換会を開催し、意見を承り(うけたまわり)、市政に反映させるよう努めてまいります。との答弁がありました。しからば、その意見や提案についてその後しっかりフォローし、反映されているのでしょうか。実例がありましたらお聞かせください。

様々な意見を共有することは市民と行政に有益なことです。行政が丁寧に対応する姿勢をアピールしていくことで信頼が深まり、そこから自然と住民は行政に対して関心を強めると考えます。町内会長や各種団体で出された意見、市長宛メールの内容、広報で募集した施策など、その市民の声を市のホームページや広報で公開して共有できるシステムを作って欲しいものです。その市民の声データを活用して市民と行政が共に男鹿市の未来を築き上げていけたらと思います。

市長はこのような意見の共有化をどのようにお考えですか。

 

昨今、世間では「ビッグデータ」の活用に関心が集まっています。より大きな規模のデータを解析し、その中に含まれる傾向性や問題など解決策を高精度に見極め、有益に活用できるようになってきています。それと同様に、男鹿市民から寄せられる声をデータとして集積し解析することで、より身近な生の声を政策立案に反映できると考えられます。

 

では、「市民の声を市政に活かすシステム」についてご提案申しあげます。

市民の有意義な声を積極的に集めるための「ボイスバンク」や「目安箱」を設置したらどうでしょうか。簡単に言えば「男鹿市政へのご意見、ご提言」等を手紙や電話、電子メールで受け付けるとともに、その頂いた「市民の声」と、それに対する男鹿市の回答・対応を、自由に検索して閲覧(えつらん)できるシステムです。それによって情報の共有化が図られ市民参加型の市政へと発展できます。全国で同じような取り組みをしている自冶体があります。神奈川県横須賀市の『ボイスバンク』や千葉県市川市の『市長目安箱』は参考になります。システム構築や担当者育成など課題はあると思いますが、行政の熱意で実現可能なことだと考えます。

是非取り組んでいただきたい事項ですが如何でしょうか。市長の方針を伺います。

 

次に、「男鹿総合観光案内所の道の駅化」についてであります。

9月の一般質問でもこのことについて質問させていただきましたが、市長答弁の中で、道の駅への登録要件を満たすための諸整備に要する経費について、試算中で、今後、財政状況と合わせ、これに要する経費と、道の駅化の投資効果について検証してまいりたいとの答弁がありました。

その後の進捗状況はどうなっているでしょうかお知らせ願います。

 

今、市長は、道の駅が地域の交流の場として見直され、旅行客の休憩施設だけでなく地域振興の拠点となっていることをご存知でしょうか。そのことから、国土交通省は地域活性化のため「道の駅」を支援し、充実を図ることを決めました。その内容として、設置主体の市町村を支援し、電気自動車(EV)の充電器や、「Wi-Fi」の設置を進めるというものです。また、災害時の復旧活動や防災拠点として使われることを想定し、非常用発電機の設置も支援するということです。

私は電気自動車の充電器とWi-Fiの設置は近隣施設に遅れることなく、いち早く設置すべきだと思います。渡部市長にイニシアチブをとって貰いたいのです。施設に隣接する太陽光発電施設群もあり、自然エネルギー&エコムーブメント拠点としての基地化が図られます。充電目的で訪れる人が増え、展示コーナーを設け見学、学習できることにより他の道の駅と差別化が図られるとともに、新たな交流人口も生まれます。さらに施設が充実し便利になれば利用者が増え地域の賑わいにも繋がります。

そのためにも一刻も早い「道の駅」の申請に踏み来るべきです。このような時に足踏み状態を続けていていいのでしょうか。益々取り残されてしまいます。他に遅れを取ることのないように、市長の英断を持って推し進めていくことを強く望みます。

 

市長の道の駅についての、今後の取り組む姿勢と、決意をお示しください。

 

以上で一回目の質問を終わります。

市長の明快なるご答弁よろしくお願いいたします。

 

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