平成25年12月市議会定例会一般質問答弁
[質 問 者] 質問順位4番 船木正博 議員 (心 政 会)
船木議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の第1 点は、除排雪と除雪機についてであります。
まず、除排雪の計画・対策についてであります。
午前中にもお答えしておりますが、全市を9 ブロックに区分し、市民生活に影
響の大きいバス路線、主要幹線市道など、市内全域380 キロメートルの除雪を重
点的に行うため、除雪機械を市直営車6 台、委託業者30 社72 台の体制を整えて
おります。
バス路線につきましては、公共交通の確保を図るため、周辺の状況を勘案して
早めに除雪を実施するほか、交通量の多い急坂路等で、凍結の恐れがある箇所に
ついては、凍結防止剤散布などにより、冬期交通の安全に努めてまいります。
12 月10 日から3 月31 日まで除雪対策本部を設置するとともに、県との連携
を図るため、「秋田県及び男鹿市が連携して行う除雪に関する協定書」、「歩道等
の除雪に関する協定書」を結んでおり、効率的な除雪に努めてまいります。
排雪場所の確保につきましては、船川地区のマリンパーク駐車場、船越地区の
船越海岸、若美地区の小深見大堤広場など、市内10 箇所を指定しております。
次に、貸し出し用の小型除雪機の配置状況等についてでありますが、現在、船
川地区につきましては本庁舎に、他の地区では若美総合支所及び各出張所にそれ
ぞれ1 台ずつ合計9 台を配置しております。
貸し出し基準につきましては、男鹿市くらしの安心サポート推進事業要綱によ
り、独力で除排雪できない高齢者等の世帯などを除排雪する町内会、自治会及び
ボランティア団体となっております。
平成24 年12 月から25 年3 月までの積雪期における貸出回数は、防災ボラン
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ティア相川会が5 回、北浦西水口郷中、琴川自治会及び渡部町内会が各2 回、田
谷沢町内会、船越本町町内会、長沼町内会、船川地区N・F ボランティアが各1
回、合計15 回となっております。
また、申し込みは、事故等に備え「ボランティア活動保険」又は同等の保険に
加入する事を条件としております。
「ボランティア活動保険」の例では、保険料1人300 円の場合、入院が1 日
6,500 円、通院が1 日4,000
円、保険料1人450 円_______の場合は、入院が1 日10,000
円、通院が1 日6,000 円の補償額となっております。
次に、貸し出しの周知方法についてでありますが、昨年度は、町内会長等市政
懇談会において事業を説明し、市内全町内会長へ文書でも通知しており、また、
広報おが12 月号に掲載しております。
今年度は、広報おが12 月号及び市ホームページへの掲載により周知しており
ます。
ご質問の第2 点は、船越地区の津波対策の現状についてであります。
昨年12 月28 日に県が津波浸水深及び浸水域に関する想定データを公表したこ
とを受け、市民の皆様にいち早く想定浸水範囲を周知するため、新たな津波ハザ
ードマップを作成し、本年3 月に市内全戸に配布したところであります。
船越地区では、県の津波予想で浸水を免れる地域、高層の建物を活用し指定し
た避難場所、最寄りの安全な場所への避難経路なども含め、3 月21 日に新たな
津波ハザードマップの説明会を開催し、地域の皆様にご説明しております。
次に、船越地区における津波対策についてでありますが、株式会社清水組の屋
上、船越小学校、男鹿東中学校、男鹿工業高等高校、船越近隣公園を避難場所と
して指定しており、学校施設につきましては、避難者が休日や夜間でも施設に入
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れるよう、玄関錠を改修しております。
また、船越近隣公園の国道101 号側通路には、高齢者の避難補助として手摺を
設置したほか、通路入口には夜間でも通路が確認できるよう、今年度中にLED
街灯を1 基設置することとしております。
さらには、夜間に地震、津波発生により停電した場合に備え、市民の皆様を避
難場所へ誘導するためのLED誘導灯を、駅前や主要道路の交差点、避難施設な
どに20 基設置いたしました。
次に、海岸沿いの津波対策についてでありますが、船越から脇本間の海岸線沿
線の47 ヘクタールの保安林において、所有者である秋田県は、松くい虫で伐採
され空洞化している部分の整備を行い、防災林としての活用を図るべく、検討し
ていると伺っております。
ご質問の第3 点は、船川地区の災害時緊急避難道路についてであります。
地震・津波災害が発生した場合に備え、本市、男鹿警察署及び男鹿地区消防一
部事務組合では、「サンワーク男鹿」を災害活動の拠点として使用する協定を、
平成23 年12 月27 日に締結しております。
男鹿地区消防一部事務組合では、「大規模災害発生時における男鹿地区消防本
部の初動活動細目」に基づき、本部、本署施設が津波により大きな被害が生じた
場合、男鹿市総合体育館、旧男鹿高等学校である秋田県埋蔵文化財センター、男
鹿南中学校を代替場所として、車両を退避させることとしており、サンワーク男
鹿は、消防、救助活動を行うための通信拠点として活用することとしております。
本年5 月24 日に船川地区で実施された男鹿市防災訓練の際は、大型消防車両
について、男鹿南中学校と秋田県埋蔵文化財センターへの退避訓練を実施したと
ころであります。
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ご指摘の県道からサンワーク男鹿に至る道路は、サンワーク男鹿で通信拠点を
確保するための、消防及び警察の広報車等の通行には支障がないものと判断して
おります。
また、市役所庁舎に被害があった場合、現状では、サンワーク男鹿に対策本部
を設置することとしておりますが、庁舎の耐震補強工事完了後は、市庁舎が対策
本部となるものであります。
ご質問の第4 点は、私の政治姿勢についてであります。
まず、民間支援についてでありますが、行政の役割は、様々な事業に積極的に
取り組んでいる民間の方々の後押しをすることであると認識しております。
具体例で申し上げますと、漁業者の所得向上を目指すヒラメ養殖の稚魚購入に
支援する養殖業定着促進事業、「男鹿しょっつる焼きそば」の販路拡大を支援す
る地域賑わい応援事業補助金などであります。
また、先ほども申し上げましたが、本年度、新たな「乾燥ナマコ」の水産加工
施設や、規模拡大を目指す「ギバサ」、「昆布」、「ハタハタ姿せんべい」などの水
産加工機器等を導入する、水産加工発展支援モデル事業は、今定例会に補正予算
を提案いたしております。
次に、門前地区の観光振興についてであります。
秋田デスティネーションキャンペーンに向けて、市観光協会、秋田密着型旅行
商品開発促進協議会とともに、男鹿駅と五社堂駐車場を結ぶ「五社堂参拝日帰り
バス」を11 月9 日から12 月8 日の期間に19 日間運行したほか、五社堂の石段
の整備、五社堂駐車場までの距離を示した6 箇所の案内看板の設置、スニーカー
の貸出し、ベンチの更新などの取組みを実施して、五社堂を訪れる観光客をお迎
えしました。
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西海岸は、男鹿観光の目玉の一つであり、デスティネーションキャンペーン終
了後も、門前地区、五社堂への誘客に努めてまいります。
次に、市民からの意見や提案の反映についてであります。
これまでの実例といたしましては、町内会長等市政懇談会からは、防災行政無
線が聞きづらいというご意見を受け、難聴地域へは計画的な拡声子局の増設を進
めており、災害情報の伝達体制の強化を図っております。
保育園・幼稚園の保護者会会長との意見交換からは、小中学校で運用しており
ました緊急用eメッセージメール配信システムを保育園・幼稚園にも導入してお
ります。
男鹿みなと市民病院の外来診療における予約制の導入、外来診療の受付開始時
間の繰上げも市民のご意見から実現したものであります。
消防団幹部との意見交換会からは、消防団員が減尐している中、分団ごとの定
数を全分団で調整することで、団員の充足率を高めております。
市単独運行バスの地域説明会や利用者との意見交換からは、買い物や病院への
通院客が集中する、秋田中央交通の男鹿北線北浦市民センター発7 時台の上り1
便と、男鹿みなと市民病院発12 時台の下り1 便について大型の車両に変更した
ほか、市単独運行バスの潟西北部線、入道崎線、戸賀加茂線で一旦導入したデマ
ンド方式を、要望の多い午後の下り一便で定時定路方式に転換するなど、利便性
の向上を図っております。
また、誰でも自由に遊べる子育てスペースとして、船川北公民館内に設置した
子育て支援施設「こっこルーム」も市民要望から生まれたものであります。
さらに、市民からのまちづくり政策提案からは、ホームページによる地域情報
の発信の提案を受け、まずは各地区の公民館報や公民館活動などを市ホームペー
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ジで紹介することとし、現在その作業を進めているところであります。
今後も、議会並びに市民の皆様からのご意見、ご提案を市政に反映させるよう
努力してまいります。
次に、意見の共有化についてであります。
市政への意見や提言につきましては、各種団体との意見交換会や市政懇談会等
のほか、地域や団体の催しにもできる限り参加させていただきながら広くお聴き
しております。
これらすべてを整理した上で公開し、共有化すること並びにボイスバンク、目
安箱等の公開システムにつきましては、あらゆる意見とすべての回答を掲載する
ことは、事務量が膨大になると予想されることから、難しいものであります。
お寄せいただいたご提言は、申し上げましたとおり、優先順位を付けて施策に
反映いたしております。
次に、男鹿総合観光案内所の道の駅化についてであります。
このことにつきましては、9 月定例会でお答えしておりますとおり、現在の登
録要件を満たすための諸整備費と維持管理費が多額となることから、現時点では、
道の駅登録は厳しいものと認識しております。
また、電気自動車の充電器につきましては、隣接の株式会社ソラエネにより設
置される予定となっております。
なお、WiFiにつきましては、平成23 年11 月8 日から男鹿総合観光案内所
での無料利用が可能となっております。