平成25月定例会 一般質問

2013,9,11(水)

皆さん、おはようございます。心政会の船木正博でございます。先回の6月議会に引き続き一般質問できますことを有りがたく思います。

今回は、市民の皆様から頂いたご意見をもとに身近な問題2件と、男鹿市の将来構想についての提言2件を質問事項といたしました。

それらの4件について順次質問してまいりますので、市長の見識のある明確なご答弁をよろしくお願いいたします。

 

まず、第一点目は市民のアンケートから」についであります。

・男鹿市の10年後、20年後、30年後、将来はどうなっているのだろう?

・男鹿市民が、市政に一番期待していることは何だろう?

・市民の考えを聞き取り、みんなで考え、協力する市政にしていきたい。

そんな思いを少しでも実現できるように初めての試みをしてみました。

それは、無記名による『地域調査』を7〜8月にかけて実施したことです。

無記名にした理由は、市民の皆様に気兼ねなく自由に考えを書いていただくためでした。

配布先は船越地区と後援会の方々に合計で約200枚お願いし、回収できたのは約60枚でした。 調査した内容は2項目で、『男鹿市政に望むこと』と『男鹿総合観光案内所の道の駅化』です。

集計して一番感じたことは、文章による自由記述が多かったことです。

ここから読み取れることは、市民の皆様がすばらしい考えを多くもっているということでした。

集計した資料を先に3枚添付しましたのでご覧いただけたと思います。

そこで地域調査の集計結果から以下の3点についてご回答をお願いします。

1つ目は、『市民の考えを聞き取り、市政に生かす手立て』を積極的に導入することを希望します。

その手立てとして、幅広い年齢層、全ての発案を市民が共有できる工夫をお願いします。

2つ目は、地域調査の集計結果(別紙資料3枚)の『市政に望むこと』と『男鹿総合観光案内所の道の駅化』について、市長のお考えをお聞かせください。

協力していただいた市民の皆様が、自分の考えが市長に届いたと感じられるような発言をよろしくお願い致します。

3つ目は、前の議会で『道の駅化』に関して提案した際に、県や関係機関と協議中であるということでした。今後どのよう進展していく予定なのか、スケジュールや内容等をお知らせください。

この夏、海フェスタは盛況に終わり、全国に男鹿市の知名度を広げることに大きく貢献したと思います。渡部市長がリーダーシップを発揮し、関係諸機関が連携した結果だと思います。

10年後、20年後、30年後の男鹿市はどうなっているのでしょう?

人口の減少、高齢化や医療、財政、雇用の場はどうなっているのでしょう?

*それは今を生きる人の手で創るものです。

*未来は優れたリーダーの揺るぎない舵取りにかかっていると思います。

海フェスタと同様に、渡部市長のリーダーシップの元、市民と市政全体が協力して、みんなが安心して生活できる男鹿市になるよう、具体的で建設的なご回答をよろしくお願いします。

 

次に、質問の第2点目は「行政と町内会長の関わり方についてであります。

住みよい地域づくりのためには、行政サービスである「公助」に加え、地域住民による助け合いである「共助」が欠かせません。その住民自治組織代表として町内会長さんが日々汗を流して地域のために頑張っておられます。市政の一端を担い、行政と協力して、

市民生活向上のために活躍しておられますことに頭が下がります。市当局としては行政だけでは賄いきれない、市職員だけでは手が回らない施策部分や日常の細かいところまでお願いできる貴重で、ありがたい存在だと思います。言わば住みよいまちづくりの重要なパートナーといえましょう。

町内会長の主な活動内容としては、地域活動、行政からの要請事項、各種団体からの委託事項、ボランティア活動など多岐にわたっています。

 ある地区の町内会長さん数名とお話をしました。会長さんの活動範囲、仕事の多さに吃驚(びっくり)!いずれの方もあれもこれも要請されて負担が多すぎるということでした。私も以前からそのことは感じておりましたが、改めてこれ程までとはと感心させられました。会長さんたちの日頃のご活躍とご労苦に対して感謝せずにはいられません。改めて町内会長職の役割とは何か、適正な行動範囲、活動方法、責任の在り方などについて考えさせられました。

そこでお尋ねします。町内会長さんの活動内容を本市としても把握していると思いますが、行政からの要請・依頼事項としてはどのようなものがあるのか、他、各種団体、地域活動等の項目、活動内容など、詳細が分かりましたらご説明願います。また、その活動実態を把握し、対処しているのかどうか。あまりにも負担が多すぎるとのことでありますが、そのとおりなのかどうか、そうであれば、適正な活動をしてもらえるように行政側からの指導、関わり方はどうあるべきかの指針を持ってあたられているのかどうかお示し願います。

また、双方が合意・了承の下に諸活動が行われていると思いますが、そこに至るまでは紆余曲折がありいろいろ議論がなされていると思います。例えば、行政から委託された職務を遂行中に負傷したなどの事故やケガ等に遭遇した場合はどのように対処するのか、行政の責任範囲はどこまでで、手当の仕方はどうするのかなどの問題があります。そこで何か問題提起でもなかったでしょうか。あったとしたらそれをいかに解決し合意形成を図ったのでしょうか、その実情をお知らせください。さらに、行政として町内会長に委託するにあたりどのように協力依頼しているのか、指導管理はどのようになされているのかお知らせ願います。

 

次に、質問の第3点目は、男鹿音楽村事業構想についてであります。

男鹿の観光を(もと)とした振興に関する議論は、以前から盛んに問われている中、様々なイベントスタイルの興行は盛んに実施されていますが、地に確り(しっかり)と足を据えた(すえた)永続的な振興策はと云えば、現在に至って未だ画期的な効果が見られた事例は殆ど無いに等しいと思われます。

その様な現況から、四季を通じて集客が期待できる機能的アイディアの創設という視点で全国各地の観光地に付随する集客施策について調査してみました。  その中で、山梨県の山中湖湖畔に在る「山中湖サウンドビレッジ」をモデルとした構想が男鹿の持つ諸条件によりフィットしている事が解かりました。

施設の機能としては、トレーニングは基よりコンサートライブや録音機能を有しており、滞在型の多機能的な「音楽村」となっています。基本的な施設環境構成としては、ステージや音響照明、録音機能を配備したライブホール(200名程)と、個別に2階に宿泊ルーム(58名程)、1階に練習スタジオ(トイレ・シャワールーム)を配した施設が8棟程度、フロント管理棟併行(へいこう)レストラン、バーベキュースペース等々、観光地の山中湖湖畔の近隣に在って自然な流れとして音楽愛好と観光との協調に基づく経済効果を産出しています。

この施設機能を基本とした男鹿への導入という点で考えてみました。

男鹿は全国にも名を馳せる観光地であり、また毎年開催されるロックフェスの拠点でもありと、男鹿の持つ豊かな環境と特徴をマッチさせたこの「音楽村」構想は、イメージ戦略としてもその優位性を広報やメディアを通して発信し、更なる振興効果獲得を目指します。音楽施設としては教育面からも吹奏楽等の合宿等々、小中学生も参加可能な教育の一環としても、この様な事業導入へ取組む価値は充分に在ると考えます。
 「男鹿サウンドビレッジ」や「男鹿ミュージックビレッジ」など、音楽と男鹿を共振させた振興策は、とても調和が取れて快い響きを感じ得ます。

今までに無かった振興策として、音楽と観光をマッチングさせた新しい取り組みは、その進行の途上に多くの副次的効果への気付きを生じ、その拡張展開を伴って、男鹿の経済システムとして大きな支柱に成るものと確信します。また、男鹿の課題となっている季節に関係しない通年型観光施設でもあります。

男鹿市は現在、体育系施設は大変良く充実してきましたが、文化系施設はまだ未成熟であり物足りなさを感じます。現在に至り、文化系環境と振興策としての本提案はそのバランスを取る上でも大きな希望を以って取組むべき課題でもあると考えております。

一過性のものではない、何年、何十年後の将来的展望に立った政策が今必要だと思いますが如何でしょうか。

人口減少、街中衰退、活気が薄れ、若者は今何処へ、こういう時代だからこそ、子々孫々、子どもたちに夢を与えるような活気あふれる男鹿市になってもらいたいのです。

市長の熱意あるご答弁のほどよろしくお願いいたします。

 

次に、質問の第4点目は、要所地点を結ぶ観光開発についてであります。

男鹿半島の地域的特長と、各々(おのおの)に在って育む観光資源を以って、その可能性を基に考えてみました。

 男鹿と言えば「ナマハゲ」という絶大な存在があり、大きな観光資源の一つでありますが、集客という視座で診ると門前地区と北浦地区の2つの拠点を持ちながら、現在では個別に集客を競う形となっており、特に門前地区では観光業を営む方々の話から、存亡の危機にあるとさえ言われる状況にあります。

そこで、個別に競う形から協調的に拠点を結ぶ形で営利獲得の理想的な循環システムの恩恵というスタイル化を薦める(すすめる)べく提案いたします。

北浦地区には「真山神社」を基に「ナマハゲ館及び伝承館」や「なまはげ紫灯祭り」また、温泉郷の中には多目的施設「五風」があり「なまはげ太鼓」のイベント等々、充分な興行環境を持ちますが、一方の門前地区では、伝説の中でなまはげたちが造ったと云われる999段の石段が現実に存在し、また五社堂の存在という強力な観光資源を持ちながら、残念ながら集客も乏しくなる一途であると聞きます。

それには様々な事由がある様ですが、今は先ず即効性の在るアイディア行使という観点から、湯本地区と門前地区との拠点を結ぶ、その昔から存在する真山・本山の山道を活用した「ハイキングコース」構想が本件の提案であります。

周知の事実ながら、その昔、男鹿では山岳信仰を基とした参道が存在し、真山神社から門前は五社堂に至る山道が在ります。コースとしても長短様々なアレンジにより老若男女の広い対象幅を持つイベント企画創出が可能と考えられ、集客による収益上の形として、先ずは門前地区の、より生々しく存在する「なまはげの軌跡」へも観光客を誘導し宿泊客の獲得へ導くという流れにあります。西海岸へ誘う(いざなう)ことにも繋がり、南磯地区全体の振興策としても、また男鹿全体のバランスの取れた観光業昇華策としての意義もあり、多様な副次的効果を含め、想像以上に大きな営利産出が可能であると考えます。

男鹿の真山・本山の麓に位置する真山神社と五社堂を結ぶ山道を、景観豊かなハイキングコースとして整備し、伴う観光客の増強策の一環として様々な観点から施策を「実行」してみる、チャレンジ精神こそが今大切であると考えます。ぜひ実現に向けて取り組んでもらいたいものです。

市長の決断を期待します。

 

以上で一回目の質問を終わります。

市長の明快なるご答弁よろしくお願いいたします。

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