平成25年9月市議会定例会一般質問答弁
[質問者] 質問順位5番 船木正博 議員 (心 政 会)
船木議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の第1 点は、「市民の考えを市政に活かす手立て」についてであります。
市民の皆様からのご意見を直接伺うため、これまで町内会長等市政懇談会に加
え、50 を超える団体と意見交換会を開催してまいりました。
今年度は、市内で活動する団体の長との地域活性化懇談会を定期的に開催し、
ご意見をいただいております。この懇談会には課題を共有するため、副市長、教
育長、各部長等も同席させております。
今後も市民の皆様からのご意見を承り、市政に反映させるよう努めてまいりま
す。
次に、アンケートの回答に対する考えについてでありますが、市内経済の活性
化や人口減少対策、産業の振興などにつきましては、多くの市民が課題とされて
いると認識しております。
次に、「男鹿総合観光案内所の道の駅化」についてであります。
男鹿総合観光案内所の道の駅への登録申請については、登録要件を満たすため
の諸整備に要する経費について、試算では、防犯対策の夜間照明設置に約1,500
万円、光熱水費等のランニングコストで年間約550 万円、初年度で合計約2,050
万円の経費を要することになります。
今後、財政状況と合わせ、これに要する経費と、道の駅化の投資効果について
検証してまいりたいと存じます。
次に、男鹿市の将来についてでありますが、現在公表されている長期的な将来
推計は、国立社会保障・人口問題研究所による人口推計のみであります。
その最新の公表値によると、男鹿市の推計人口は、平成27 年度には、2 万
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9,284 人、その10 年後の平成37 年度には、2 万3,857
人、さらに10 年後の平成
47 年度には、1 万8,727
人となっております。
昨日もお答えいたしましたが、こうした将来予測に対し、男鹿市総合計画では、
平成27 年を目指し、6 項目のまちづくりの基本目標を掲げ、施策の展開を図っ
ております。
「産業の振興」では、雇用対策と地場産業の振興、「保健及び福祉の増進」で
は、子育て支援と少子化対策、「都市及び生活の基盤整備」「安全安心対策の推進」
では、定住環境の整備と保全、「人材の育成」「住民と行政がともに育む地域づく
り」では、教育環境の整備、男女共同参画社会の実現など、さまざまな施策事業
の相乗効果から少子高齢化、人口減社会に対応してまいります。
ご質問の第2 点は、行政と町内会長の関わり方についてであります。
町内会は地域に住む人たちが組織し、地域のための自主的な活動を行う任意団
体であります。
様々な活動の中心となる町内会長の役割は、多岐にわたるものと存じます。
市におきましては、市民主体のまちづくりを推進するため、町内会長等市政懇
談会を開催し、意思疎通を図っております。
市から各町内会にご協力をお願いしているものは、毎月の広報や催し物の周知
などがあります。
町内会への指導、関わり方についての指針等は定めておりませんが、自主防災
活動、環境整備事業、地域文化継承事業については、町内会交付金制度により支
援いたしております。
交付金は、組織運営にも使用できますので、町内会の組織内で役割分担を図っ
ていただきたいと存じます。
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次に、行政からの依頼事項を行っている際の事故や負傷についてでありますが、
対応としては、保険への加入が考えられます。
保険加入については、各町内会の判断でありますが、加入の場合は町内会交付
金を活用していただきたいと存じます。
なお、町内会とは委託という形式はとっていないものであります。
ご質問の第4 点は、要所地点を結ぶ観光開発についてであります。
まず、門前地区の観光振興につきましては、五社堂への石段の補修を行ったと
ころであり、駐車場整備につきましては、用地交渉の準備を進めているところで
あります。
真山から門前に至るルートは、古来より「お山かけ」として市民に親しまれて
おり、男鹿国定公園の公園計画にも、歩道として位置づけられているものであり
ます。「お山かけ」は、個人の愛好家はもとより、真山神社の山開き神事や男鹿
南中学校1 年生、男鹿北中学校全校生徒参加の学校行事として行われております。
また、10 月から実施される秋田デスティネーションキャンペーンにおいて、
五社堂から真山神社奥宮を経て、真山神社へ至るコースが組み入れられた「JR
大人の休日倶楽部」の10 月14 日及び26 日行われる予定の旅行商品「山岳信仰
の霊場赤神神社五社堂特別御開帳と古道お山かけを歩く」が、現在、参加者を募
集しているところと伺っております。
これを機会に、土日祝日に運行している「男鹿半島アクセスバス」と路線バス
を利用した、男鹿駅を起点とし門前と真山を結ぶ「お山かけコース」を紹介する
など、今後とも重要な観光資源の一つとして活用を図ってまいります。
なお、男鹿音楽村事業構想に関する、教育委員会の所管に係わるご質問につき
ましては、教育長から答弁いたします。
平成25年9月市議会定例会一般質問答弁(教育長答弁)
[質 問 者] 質問順位5番 船木正博 議員 (心 政 会)
教育委員会の所管に係わるご質問にお答えいたします。
ご質問の第3 点は、男鹿音楽村事業構想についてであります。
本市でステージや音響照明等の機能を有する芸術文化活動拠点としては、市民文化
会館と市民ふれあいプラザがあります。
これらの施設における今年度の音楽関係イベントとしては、「若美ベンチャーズエレ
キまつり」や「海上自衛隊大湊音楽隊コンサート」、市内オカリナ愛好者を中心にした
「ビジュアルトークコンサート」などのほか「加山雄三ホールコンサート」など海フェ
スタ関連イベントが行われており、この後、本市のなまはげ太鼓を演奏する若者たちが
青森県や沖縄県の民俗芸能愛好者に呼びかけて行う「男鹿っ鼓の宴」や市内音楽愛好者
によるピアノの発表会、男鹿市民吹奏楽団定期公演、第26 回秋田船方節全国大会など
も予定されております。
また、市民文化会館では「秋田商業高校吹奏楽部合宿」活動にも利用されておりま
す。
このほか、市内の若者を中心に屋外において「男鹿ナマハゲロックフェスティバル」
などが行われ、市内外から多くの音楽ファンにお出でをいただいております。
市といたしましては、市民文化会館などの利用促進のため、平成22 年度から市民団
体等に対する使用料の減免措置を講じているほか、平成23 年度から市民の自主活動を
促進するための芸術文化自主活動助成金を制度化しております。
今後とも、市民が音楽の発表や市外の音楽愛好者などとの交流の場としてご利用い
ただけるようこれら制度の周知や設備改善に努め、音楽をはじめとする芸術文化活動の
拠点として、運営の充実を図ってまいります。