平成13年12月定例会一般質問答弁

 

[質 問 者] 船木正博議員

[質問要旨] 2  観光行政について

 東部地区の観光開発が手薄であり、もっと東部地区にも目を向けた施策が必要であると思う。東部地区の代表的な観光地としては寒風山が挙げられるが、その他にも有形無形の優れた観光資源が点在しており、それらを有効利用できないものか。例えば、滝の頭水源を観光に結び付けるとか、地域行事を観光化させ地域の活性化を図るなどである。また、男鹿観光の玄関口としての位置付けも必要である。さらには船越の県有地を利用して、男鹿市が主体となり、男鹿・南秋の活性化につながるような大きな事業ができないものか。いつも均衡ある発展を掲げている市長としては、この問題をいかがお考えか。

 

 船木議員のご質問にお答え申し上げます。

 ご質問の第1点は、教育問題についてでありますが、これにつきましては、教育長から答弁いたさせます。 ご質問の第2点は、観光行政についてであります。

 東部地区に点在する有形無形の観光資源の有効活用についてでありますが、寒風山は多くの家族連れや行楽客で賑わう、本市を代表する一大観光拠点として、これまでも芝生の保全、公衆トイレの整備などを図ってきたほか、クロスカントリー大会、寒風山まつり、ビーフカントリーフェスティバル、たいまつアート等のイベントが実施されてきたところであります。

 更に、麓の滝の頭についても、菅江真澄の足跡をたどるコースに組み入れられ、観光ボランティアなど案内人を伴った団体客などに開放しているほか、先般、企業局で新浄水場の建設に合わせ、水辺の遊び場や誰でも自然水を自由に給水できる施設などの整備を図り、訪れた人々に供用しているところであります。

 しかし、滝の頭は市民の重要な水源池であり、水質保全等の観点から、観光資源としての売り込み等については課題があることから、今後も関係者と協議し、慎重に対応してまいりたいと考えております。

 また、脇本城址については、現在、国指定に向け、遺構調査及び発掘調査、環境整備を実施しているところであり、この指定と併せて今後、積極的に観光資源としての活用を図ってまいりたいと考えております。

 次に、地域行事の活用でありますが、統人行事については、これまでも総合パンフレット等に掲載しPRや誘客に努めているところであり、その他、地域の伝統行事等についても今後観光資源としての活用について検討してまいりたいと考えております。

 また、東部地区は男鹿観光の重要な玄関口であり、現在整備を進めております天王・脇本間の道路の4車線化整備とあいまって、今後、後期発展計画に位置付けしているポケットパークの整備や歓迎モニュメント的ななまはげ立像の建設、総合観光案内板などの整備について場所、規模、内容等、総合的に検討してまいりたいと考えております。

 さらに、県有地を利用しての男鹿・南秋の活性化につながる大規模な事業については、行政主体での開発等は、現下の経済情勢では困難であると考えておりますが、今後、当該地の有効な利活用について県と協議してまいりたいと考えております。

 


   平成1312月定例会一般質問答弁

 

[質 問 者] 船木正博議員

[質問要旨] 3 高校統合後の市の対応について

@ 平成16年度に海洋技術高校と男鹿高校が統合されるが、統合後の男鹿高校をどうするのか、県から基本方針は示されたのか。男鹿市は地元の高校のことでもあり、もっと強く意見を述べるべきだ。それには市の方針が決まっていなければならないが、市の方針は決まっているのか。施設と跡地の活用について検討委員会を設け、対処するという話があったが、それはいつ立ち上げ、検討内容はどういうもので、今後の方針が決まったのかどうか、経過報告を説明願う。

A  校舎利用についてはいろいろな要望や考え方があるが、私は市役所の第2庁舎として利用したらどうかと考えている。現在の市役所は大分手狭になってきており、作業能率にも影響を及ぼしている。せめて市民が利用する1階だけでも広いスペースを確保してもらいたい。本庁でなくても支障を来さない部署を第2庁舎へ移設したらどうか。市長の所見を伺う。

 

  ご質問の第3点は、高校統合後の市の対応についてであります。

  まず、男鹿高校の利活用についての基本方針についてでありますが、現在、県では平成16年度の統合校開校準備を鋭意進めているところであり、校舎や校地などの利活用については、基本方針がまだ決まっていないと伺っております。

  また、市といたしましては、先のご質問にお答えいたしましたとおり、去る7月に庁内検討委員会を設置し、これまで、現況把握や福祉施設、文化施設、宅地などの利活用について検討したほか、県などの情報収集に努めてきたところであります。

  しかし、同校舎については、築後35年ほど経過しており、利活用に当たっては、改修などに多額の費用を要するという課題がありますが、体育館や広大な校地などについては、今後の県における基本方針を踏まえ、議会とも相談しながら、市としての活用策を検討してまいる考えであります。

  また、市役所第2庁舎としての利用についてでありますが、市民の皆様と直接対応する窓口業務などについては、十分機能を果たしており、現庁舎で対応できるものと考えております。

 


   平成1312月定例会一般質問答弁

 

[質 者] 船木正博議員

[質問要旨] 4 船越近隣公園の現況について

@  船越近隣公園は、開園から5年経過し、状況も大分変化してきている。特に、松くい虫の影響が出てきており、被害木が目立つようになった。中には1本丸ごと枯れてしまった松もある。これらは景観を損ねるし、放置しておくと周辺に新たな松くい虫の被害が広がっていく。手遅れとなった松は早めに伐採してもらいたいと思うがいかがか。そして、健全な松に樹幹注入や薬剤散布などの適切な処置を施し、万全の対策をとってもらいたいが、現在どのような処置を行っているのか。

A また、公園内の環境整備、管理状況はどうなっているのか。

 

 ご質問の第4点は、船越近隣公園の現況についてであります。

  この公園は、昭和37年度に地区住民の憩いの場、散策の場として既存の松を残しながら、東屋、相撲場などを整備し開設したものであります。

  その後、平成6年度から8年度には、展望広場、芝生広場、憩いの広場等を整備し、施設の充実に努めて参りました。

  しかし、平成6年度から松くい虫被害が発生しており、被害の拡大防止と景観保持のため、平成12年度まで95本の伐採処理をして参りましたが、被害の防止に至っていないことから、平成8年度からは、松全体へ年4回の薬剤散布、また、平成12年度には、古木の38本について樹幹注入を合わせて実施しております。

  今後も被害防止に積極的に取り組むとともに、被害木の早期伐採に努めてまいります。

  環境整備、管理状況についてでありますが、園内の芝生については、年4回の刈り込みと除草剤や肥料を散布するとともに、樹木については、景観保持と育成のため剪定、病害虫薬剤散布、冬囲い等を実施しております。

  また、施設については、塗装や清掃を行い機能維持に努めている状況であります。


   平成13年12月定例会一般質問答弁

 

[質 者] 船木正博議員

[質問要旨] 4 船越近隣公園の現況について

B 現在の公園は平成6年度から8年度にかけて整備されたもので、以前のものに比べると規模的にも内容的にも充実した立派な公園へと変貌した。しかし、施設に見合った利用がなされているのか。花見シーズンを除けば閑散としている。造りっぱなしではなく、その後のフォローも大切だ。市民の憩いの場として、市としてももっと有効な活用方法と利用拡大策を考えるべきである。そこでお尋ねするが、これまで把握している開園後の利用状況及び利用拡大のための方策があったら示してほしい。

 

 次に、利用状況と利用拡大についてでありますが、公園の周辺に一般住居や小学校及び保育所が近いことから、憩いの場や散策の場として利用されているほか、児童や園児の学習の場として活用されている状況であります。

  今後、一層適正な維持管理を行い、ご利用される近隣の皆さんから親しまれる公園にしてまいりたいと存じます。

 

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