平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 1 市長の政治姿勢について

       ⒧ 観光かエネルギー重視か

 

 船木議員のご質問にお答えいたします。

 ご質問の第1点は、私の政治姿勢についてであります。

 まず、観光かエネルギー重視かについてであります。

 男鹿市総合戦略おいては、産業振興による雇用創出を図るため、観光産業とともに新エネルギー産業を重要な産業と位置付けております。

 新エネルギー産業の振興にあたっては、本市の特性を生かし、有効な資源としての風力、太陽光等を活用した新エネルギーの導入を促進することとしております。

 風況などに恵まれた男鹿総合観光案内所周辺は、風力発電の適地であるため、市内事業者を含む県内資本が出資する「株式会社風の王国・男鹿」が県有地を借り受け、風力発電施設4基を建設しているものであります。

 建設にあたって、同社が実施した環境アセスメント関係図書が、平成25年から平成26年にかけて3回、市役所内で縦覧に供されましたが、市民のご意見は、なかったものと伺っております。

 道の駅につきましては、JR男鹿駅を起点として、景観に優れた西海岸、男鹿水族館GAO、なまはげ館など市内に点在する観光拠点を巡る周遊観光への誘導を図るため、男鹿駅周辺整備基本計画の中において建設が予定されている複合観光施設にその機能を持たせることとしております。

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 1 市長の政治姿勢について

        市長の政治責任とは

 

 次に、私の政治責任についてであります。

 男鹿総合観光案所を道の駅とした場合の経済効果についてのお訊ねでありますが、私はこれまで、より経済効果が期待できる宿泊客の増加につながる施策を展開してまいりました。

 その取り組みとして主な、「第25回全国椿サミット男鹿大会」や「第122回杜の賑わい秋田・男鹿」など県外からの宿泊客が確実に見込めるイベントを誘致してきたところであります。

 これらにより、宿泊をはじめとする様々な経済効果が市内にもたらされたものと認識しております。

 さらに、男鹿に宿泊いただいた方には、リピーターになっていただくとともに、口コミやSNSなどによる男鹿の魅力の情報発信に期待しております。

 冬期間においても、「なまはげカップ中学生バスケットボール大会」を毎年開催し、宿泊客の確保に繋げてきております。

 道の駅を開設した場合に期待される物産販売や食事の提供機能につきましては、男鹿地産地消推進店制度を創設し、市内全域67店舗の小売店、飲食店及びホテルに登録いただくことにより、地場産品の利用拡大に努めてまいりました。

 先ほども申し上げましたが、男鹿市全体の観光振興につなげ、男鹿の水産振興の拠点として、男鹿駅周辺に男鹿市複合観光施設を整備し、同施設を道の駅に登録し、情報発信を進めてまいります。

 これまで、男鹿産米を使用した子育て応援米の支給などにより、子育て支援に取り組んでまいりましたが、人口問題につきましては、息の長い取り組みが必要となることから、男鹿市総合戦略で掲げた4つの基本目標「産業振興による雇用創出」、「移住・定住対策」、「少子化対策」及び「地域社会の維持・活性化」に沿って、施策事業を着実に実行していくことが私の使命と考えております。

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 1 市長の政治姿勢について

        再度問う素朴な疑問と意見(男鹿駅周辺整備基本計画)

 

 次に、男鹿駅周辺整備基本計画についてであります。

 まず、複合観光施設の設営方式についてであります。

 複合観光施設は、情報の積極的な発信を目的に、「道の駅」の機能も有した施設として整備することとしております。

 「道の駅」は市町村又は市町村に代わり得る公的な団体が設置するとされており、登録に当たっては、非営利施設である24時間利用可能な駐車場とトイレ、情報発信施設の設置が要件となっております。

これらのことから、公設民営で、指定管理者制度を活用することとしたものであります。

 次に、複合観光施設の整備予定地を船川地区とした考え方についてであります。

 まず、市では、複合観光施設を水産振興の拠点として整備することとし、男鹿の新鮮な海の幸を積極的に発信するため、秋田県漁業協同組合と連携して取り組むこととしております。

 また、複合観光施設の整備に当たっては、JR東日本と連携して取り組むことにより、男鹿駅周辺への誘客の強化が図られます。JR男鹿駅を起点とした二次交通を整備することにより、男鹿市全体の活性化を図ってまいります。

 こうしたことから、男鹿駅周辺を整備予定地としたものであります。

 船川地区においては、洋上沖合風力発電の拠点として船川港の活用を目指してまいりますが、現状では、新たな企業の誘致は厳しい状況にあり、工業地帯としての発展は難しいものと考えております。

 船越地区のジョイフルシティ跡地につきましては、所有者である株式会社伊徳からは、単独での出店は難しく、来店動機を同じくする企業の進出が必要と伺っており、引き続き協議を続けてまいります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

       ⒧ その課題と将来展望は

 

 ご質問の第2点は、男鹿市の人口ビジョンと総合戦略についてであります。

 まず、その課題と将来展望についてであります。

 男鹿市人口ビジョンにおいて、本市の人口が減少していくことは避けられない問題であり、人口の減少幅を抑制していくことが今後の課題であります。

 最重要課題である人口減少の抑制のため、「産業振興による雇用創出」、「移住・定住対策」、「少子化対策」及び「地域社会の維持・活性化」を基本目標として、今年度から5年間で集中的に取り組む男鹿市総合戦略を策定したものであります。

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        人口構造の安定化とは

 

 次に、人口構造の安定化についてであります。

 人口構造は人口を15歳未満の年少人口、15歳から64歳まで生産年齢人口及び65歳以上の老年人口に分類した構成のことであります。

 人口減少を抑制し、人口構造を安定化させるためには社会動態の均衡と、合計特殊出生率を人口置換基準の2.07まで上昇させる必要があります。

 社会動態については、県の人口ビジョンの仮定では人口の純移動率を概ね2分の1ずつ縮小させるのに対し、本市の場合は段階的に縮小させて2040年までに均衡させるものであります。

 また、合計特殊出生率については、県推計の5年後の2035年までに国民の希望出生率1.83まで上昇させ、その後は県と同様に2050年までに人口置換基準とするものであります。

 これらにより、国立社会保障・人口問題研究所が2040年に16,327人まで減少すると推計した本市の人口について、2040年に2万人超、2060年に15,000人超の人口とすることを展望したものであります。

 また、人口構造が安定化する時期については、男鹿市人口ビジョンでは推計しておりませんが、秋田県人口ビジョンでは、社会動態・自然動態の前提条件が2060年以降も維持されるとした場合、2100年以降に県の人口構造は安定的に推移するとされております。

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        数値目標とは単なる努力目標か

 

 次に、数値目標についてであります。

 男鹿市総合戦略は、平成27年度から平成31年度までの5か年の基本目標や施策の基本方向、具体的な施策をまとめ、基本目標ごとの数値目標を設定しております。

 数値目標については、国勢調査、経済センサス、人口動態統計、観光入込客数調査、3月に実施した市民意識調査及び6月に実施した市民等アンケートなどをふまえて、本市が実現を目指す目標を設定したものであります。

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        新エネルギー関連産業の振興とは

 

 次に、新エネルギー産業の振興についてであります。

 水素エネルギー関連事業の基地化を見据えた誘致対策については、本年6月定例会でもお答えしておりますが、県においては国に対し、低炭素社会の構築やエネルギー供給源の多様化に大きく貢献する「水素社会の実現」を目指し、風力発電による水素の製造及び貯蔵等に関する実証事業を本県で実施するよう強く要望しており、県に対して本市での実証実験を働きかけているところであります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        移住・定住対策の特効薬は

 

 次に、移住・定住対策についてであります。

 土地の購入には、これまで子育て世帯や障がい者及び要介護・要支援認定を受けた方への優遇策として、市有地の減額譲渡制度を設けております。

 また、子育て世帯に対しては市営住宅の入居者選考時に子供の数による複数抽選などを行っているほか、親元近居同居支援事業により住宅取得費、改修費及び家賃へ支援をしております。

 税金については、市民税、固定資産税の税率は潟上市と同率であります。また、国民健康保険税は医療給付費分、後期高齢者支援金分、介護納付金分の3区分にそれぞれ所得割、均等割、平等割があることから単純に比較することはできないものであります。

 土地購入時の優遇制度についてでありますが、総合戦略において移住・定住対策の支援として、移住者住宅取得助成事業や空き家リフォーム助成事業の創設を位置づけております。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        地域社会の維持と活性化に向けて

         ・交通体系の維持・確保に向けた手立て

 

 次に、地域社会の維持と活性化についてであります。

 はじめに、交通体系の維持・確保についてであります。

 まず、JR男鹿線では、平成29年春に、JR東日本により、蓄電池を搭載した新車両の導入が予定されております。

 路線バスにつきましては、民間事業者運行路線及び市単独運行バスにより、通院、通学、買物等、市民生活に配慮し、JR男鹿線や男鹿みなと市民病院に接続するバス路線を維持しておりますが、今後、民間事業者が運行するバス路線の廃止が生じた場合には、利用状況等を勘案しながら、代替運行を検討してまいります。

 また、観光面での二次交通の整備につきましては、JR男鹿駅を起点とし、市内観光拠点を結ぶ乗合タクシーの運行について、県、市、JR東日本秋田支社、市内観光関係団体などと平成284月の運行に向け検討を行っており、1215日に「男鹿の二次アクセス整備推進協議会」の設立総会を開催する予定であります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        地域社会の維持と活性化に向けて

         ・危険な空き家対策の取り組みについて

 

 次に、危険な空き家対策の取り組みについてであります。

 危険な空き家の戸数につきましては、先ほどもお答えしましたが、町内会や消防署、警察署などからの情報提供を基に、市が実態調査を行った結果、本年11月末現在、近隣に被害を及ぼす可能性が高く除却すべき空き家が12戸、除却若しくは大規模修繕が必要な空き家が66戸、小規模の修繕が必要で近隣に被害を及ぼす可能性を見極める必要がある空き家が82戸、近隣への被害を及ぼす可能性が少ない空き家が64戸となっております。

 この内、近隣への被害を及ぼす可能性が少ない空き家を除いた160戸のうち所有者が特定されている99戸に対して、「男鹿市空き家等の適正な管理に関する条例」に基づき書面による助言または指導を行っております。

 これにより除却に至った空き家の戸数は、平成24年度は1戸、平成25年度は1戸、平成26年度は12戸、今年度は11月末現在で11戸、合わせて25戸となっております。

 また、除却に際しての「男鹿市空き家等除却費補助金」制度の利用状況につきましては、平成25年度は1件、平成26年度は5件、今年度は11月末現在で1件、合わせて7件となっております。

 空き家の管理につきましては、所有者自らの責任において適正に行うべきものであります。

 しかしながら、助言または指導に従わないもののうち、近隣に被害を及ぼす可能性が高く除却すべき空き家などにつきましては、「空き家等対策の推進に関する特別措置法」及び「男鹿市空き家等の適正な管理に関する条例」の規定に基づき勧告を行います。

 これに従わない場合は命令を発し、正当な理由がなく当該命令に従わない場合は、氏名の公表や、過料を科すこととなります。

最終的に、命令を履行しないことにより、著しく公益に反すると認められるときは、行政代執行法の定めるところに従い除却について対応してまいります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿市の人口ビジョンと総合戦略について

        地域社会の維持と活性化に向けて

         ・防犯カメラの設置について

 

 次に、防犯カメラの設置についてであります。

 犯罪の抑止力効果があるものと期待していることから、防犯カメラの設置について、男鹿警察署と検討してきたところであります。

 防犯カメラの設置にあたっては、プライバシー保護への対処が必要なことから、設置や取り扱いについての要綱を整備してまいります。

 設置場所については、男鹿警察署と相談してまいります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 3 平成28年度予算編成方針について

       ⒧ 平成27年度予算の執行状況は

 

 ご質問の第3点は、平成28年度予算編成方針についてであります。

 まず、平成27年度予算の執行状況についてであります。

 平成27930日現在の歳入歳出予算の執行状況を取りまとめた男鹿市財政報告書を、今月1日に公表いたしております。

 歳入歳出予算の執行状況は1743,2573,000円の予算現額に対し、歳入では854,237万円の収入済額、収入率で49.0パーセントとなっております。

 歳出では768,2702,000円の支出済額、支出率で44.1パーセントとなっております。
     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 3 平成28年度予算編成方針について

        平成28年度予算編成するにあたっての基本的な考え方

 

 次に、平成28年度予算編成にあたっての基本的な考え方についてであります。

 平成28年度当初予算の編成にあたっては、歳出の徹底した削減と財源の確保に取り組み、財政の健全化を図りながら、次期男鹿市総合計画に掲げる各種事業を推進していくことを予算編成の基本とするものであります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 3 平成28年度予算編成方針について

        歳入、歳出見通しと財政目標

 

 次に、歳入、歳出見通しと財政目標についてであります。

 歳入面では、本年度は石油備蓄基地の国有財産台帳価格の見直しによる国有資産等所在市交付金の減少が5,8375,000円、地方交付税の合併算定替え特例の縮減の影響額が4,5789,000円となっております。

 歳出面では介護及び訓練費等給付費、生活保護扶助費などの社会保障経費である扶助費で平成26年度決算では5年前と比較し、62,5592,000円の増加や介護保険特別会計繰出金で平成26年度決算では5年前と比較し、12,5354,000円増加しております。

 第3次男鹿市行政改革大綱では、財政目標値として、経常収支比率を90パーセント以内、投資的経費に係る市債単年度発行額の上限を8億円、財政調整基金を標準財政規模の15パーセント以上とすることとしております。

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 3 平成28年度予算編成方針について

        重点施策と予算配分について

 

 次に、重点施策と予算配分についてであります。

 平成28年度の予算編成においては、先ほども申し上げましたが、最重要課題である人口減少の抑制のため、「産業振興による雇用創出」、「移住・定住対策」、「少子化対策」及び「地域社会の維持・活性化」など男鹿市総合戦略に基づく施策・事業を重点施策として予算編成作業を進めているところであります。


 

     平成27年12月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位2番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 3 平成28年度予算編成方針について

        財政健全化への取り組み

        その他の特記事項について

 

 次に、財政健全化への取り組みについてであります。

 第3次男鹿市行政改革大綱に掲げた財政目標値の達成に向け、歳出の徹底した削減に努め、歳入に見合った予算規模とし、財政の健全化を図ってまいります。

 なお、平成28年度予算編成における特記事項としては、平成28年度は3年目を迎える、第3次男鹿市行政改革大綱の見直しを図ってまいります。

 また、公共施設等総合管理計画を策定し、公共施設の維持管理コストの削減を図ってまいります。

 

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