平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 1 男鹿駅周辺整備基本計画について

       ⒧ 公設民営方式の危うさ

        @ 公民連携施設として計画を立て直し、運営会社やプレーヤーをきめてから再度取り組むべき 

 

 船木議員のご質問にお答えいたします。

 ご質問の第1点は、男鹿駅周辺整備基本計画についてであります。

 まず、複合観光施設の設営方式についてであります。

 市では、複合観光施設を「道の駅」として整備し、情報の積極的な発信を目指しております。「道の駅」の登録を得るための要件としては、市町村又は市町村に代わり得る公的な団体が設置することとされていることから、市が主体となり整備することとしております。

 また、事業費については、今後、基本設計を具体化していく中で、極力抑制してまいります。

 現在、市では、複合観光施設のプレイヤーとして役割が期待される事業者等と具体的に協議をしております。民間事業者には、急速冷凍設備を導入する動きもあり、民間と連携して取り組んでまいります。

 また、複合観光施設の整備においては、2億円を目安に、県から「あきた未来づくり交付金」の交付を受けられますが、これは交付額や自由度の面で、他の補助金や起債に比べて、有利な条件となっているものであります。

 市としましては、これらの点を考慮し、施設の設営に当たっては、公設民営で指定管理者制度を活用し、市民にも観光客にも親しまれる施設となるよう、県と一体となって事業を推進してまいります。


 

     平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 1 男鹿駅周辺整備基本計画について

        議会からの指摘事項について

 

 次に、議会からの指摘事項についてであります。

 男鹿駅周辺整備基本計画は、男鹿市全体の活性化につなげるため策定したものであり、今後も市民に説明し、ご理解を求めてまいります。

 また、男鹿総合観光案内所につきましては、6月定例会でもお答えしましたが、主に秋田市方面から自動車を利用して訪れる方々への観光案内所として活用しているものであります。

 議会からのご意見につきましては、6月定例会での議論を踏まえ、7月に説明会を開催したところであり、また、事業費につきましては、先ほども申し上げましたが、今後極力抑制してまいります。

 複合観光施設については、市と県が事業内容を協議しながら進めているものであります。今後、来年1月の「あきた未来づくり本部会議」へのプレゼンテーションに向け、県と一体となって取り組んでまいります。

 複合観光施設の基本設計につきましては、6月定例会での議論を踏まえ、7月に説明会を開催した上で、委託事業者の選定事務を進めることとしたものであります。

 出店者の意見につきましては、基本設計を進める中で、男鹿市複合観光施設設営推進協議会及び専門部会、プレイヤー、委託業者と協議を行うことにより、設計内容に反映していくものであります。


 

     平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 1 男鹿駅周辺整備基本計画について

        このまま進めるべきか否や

 

 次に、男鹿駅周辺整備基本計画の推進についてであります。

 男鹿駅周辺整備基本計画は、男鹿市全体の活性化につなげるため策定したものであります。複合観光施設を整備するに当たっては、先ほども申し上げましたが、秋田県市町村未来づくり協働プログラム男鹿市プロジェクトにより、県と一体となって、取り組んでいくことと判断したものであります。


 

     平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿観光の振興について

       ⒧ 男鹿観光の現状は

 

 ご質問の第2点は、男鹿観光の振興についてであります。

 まず、男鹿観光の現状といたしましては、近年の大型イベント等の実施により、日帰り観光客数は伸びてきているものの、宿泊客数はいまだ東日本大震災前の水準を回復できず、減少傾向が続いております。

 市といたしましては、地域経済に大きな効果をもたらす滞在型観光を目指し、従来から実施している誘客宣伝などのプロモーション事業に加え、長期間の宿泊が期待できるスポーツ大会、スポーツ合宿、教育旅行の誘致などに努めております。

 さらに、国内旅行需要が縮小する中において、新たな需要を掘り起こすため、外国人旅行客誘致に向け、県との連携によるファムツアーの受入れを実施しているほか、韓国ソウル高校の教育旅行を平成24年から3年連続で受け入れております。


 

     平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿観光の振興について

       ⑵ 課題と問題点は

 

 次に、男鹿観光の課題と問題点についてであります。

 各団体の機動力と一体化につきましては、類似する事業もあることから、今後、見直しを図るとともに、連携の強化や役割分担を進めてまいります。

 情報共有につきましては、地域活性化懇談会で、各団体の長と月1回、市の情報提供や各団体の意見を伺う場を設けております。

 受け入れ体制の整備につきましては、JR男鹿線と連動した二次アクセスの充実について、県、JR東日本などと検討しているところであります。

 冬の観光対策につきましては、なまはげカップバスケットボール大会のような冬場のスポーツ大会等の誘致に取り組んでまいります。

 景観プラススポーツ振興での誘致強化につきましては、本年5月に開催された「なまはげライド」などのスポーツツーリズムを推進しております。

 地域の自然、生活、食を生かした体験プログラムにつきましては、グリーンツーリズムや、なまはげ館里暮らし体験塾での「わら細工」等の体験メニューを実施しております。

 教育旅行等の誘致につきましては、秋田県水産振興センターや秋田国家石油備蓄基地などでの体験学習の実施や、県及び県内市町と連携して、北海道地区における秋田県教育旅行誘致説明会等を実施しております。

 郷土料理、地場産品を活用した新メニューの開発につきましては、開発されたメニューを、市ホームページ等で広く紹介してまいります。

 インバウンドの取り組みにつきましては、県と連携したファムツアー受入れの継続のほか、タイ王国と台湾へのトップセールスを8月に実施しております。

 外国人受入れ環境の整備につきましては、英語、中国語など6言語の観光パンフレットを備えており、市ホームページでも4言語で紹介しております。

 情報発信の強化、無料のインターネット環境整備につきましては、無料Wi-Fiスポットの観光関連施設27カ所を市ホームページに掲載しております。

 地産地消の推進と、交流人口拡大による地域活性化につきましては、男鹿地産地消推進事業として地産地消推進店の登録制度の創設により、男鹿産食材の認知度、理解度を向上させ、地産地消の推進に繋げております。

 男鹿半島を連想させる地域イメージの醸成につきましては、市ホームページにより、専門家が撮影した写真等の情報発信を続けてまいります。

 男鹿ならではの「食」を生かした観光誘客の促進につきましては、本市の食について、テレビ、ラジオ、機内誌等での紹介などPRに取り組んでまいります。


 

     平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿観光の振興について

       ⑶ 将来の展望は

 

 次に、将来の展望についてであります。

 市では、スポーツ大会、スポーツ合宿、教育旅行の誘致に引続き努めるほか、「なまはげライド」などのスポーツツーリズムや、「男鹿安全寺里山の美田オーナー募集事業」など、農村や山村で自然や文化と親しむグリーンツーリズムを推進してまいります。

 また、山ガール、城ガールなど、趣味の探究心旺盛で行動力のある女性たちをターゲットとした施策にも取り組んでまいります。

 さらに、新たな需要を掘り起こすための外国人誘客への取組みとして、県と連携してファムツアーの受入れなど、インバウンドの推進に努めてまいります。


 

     平成27年9月市議会定例会一般質問答弁

 

[質問者] 質問順位3番 船木正博 議員 (市民クラブ)

[質問項目] 2 男鹿観光の振興について

       ⑷ インバウンドの成果は

 

 次にタイ王国及び台湾訪問の成果についてであります。

 諸般の報告でも申し上げましたが、817日から22日にかけて、観光誘客、チャーター便誘致、経済・産業協力関係の強化などを目的に、他市町、商工団体、金融機関及び大学等の代表者とともに、秋田県知事を団長とする「平成27年度秋田県海外トップセールス」に、参加いたしました。

 まず、タイ王国におきましては、817日の秋田県東南アジア経済・観光交流連絡デスク1周年記念レセプションに参加し、在タイ日本国大使をはじめ各界の代表の方々と意見交換を行いました。

 翌18日には、タイ観光庁を訪問し、今後、タイの訪日旅行者はリピーターが増加し、東北が有力なマーケットとなるなどの見通しやタイから本県への誘客促進に向けた取り組みに対し意見交換を行ったほか、タイ秋田県人会の方々と情報交換を行い、効果的なインバウンド誘致のためのアドバイスをいただいております。

 また、当市単独でのセールスとしては、東南アジアや日本などに現地法人をもつ秋田県出身者が代表を務める旅行エージェントを訪問し、男鹿市のPRや旅行商品の造成依頼を行っております。

 今後、同社からの継続的な送客の協力を得るため、同代表が10月に来秋された際に、お会いすることとしております。

 次に、台湾におきましては、820日にエバー航空など航空会社3社を訪問し、秋田へのチャーター便の運航を要請したほか、花巻空港や仙台空港を活用した秋田を組み入れた旅行商品の造成を旅行エージェントへ働きかけるよう要請を行ったところであります。

 また、世界トップクラスのハイテク企業である東元グループ会長で、秋田・台湾経済交流特別顧問黄茂雄氏と意見交換し、同氏からインバウンド誘致のためのアドバイスなどをいただいております。

 さらに、旅行エージェント、航空会社など39団体61人が参加した秋田・台湾観光交流晩餐会においては、男鹿市の観光のプレゼンテーションを行い、男鹿市のPRや送客依頼なども行っております。

 今後も、今回の訪問において、お会いした旅行エージェントなどを中心に、インバウンド誘致対策のための働きかけを、行ってまいりたいと存じます。

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