平成21年12月市議会定例会一般質問答弁
船木議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の第1点は、私の政治姿勢についてであります。
まず、私の議会対応についてでありますが、市民福祉の向上に向けて、議員の皆様と十分に協議を図りながら市政発展のため取り組んでまいります。
次に、地場産品販売施設の設置についてでありますが、まずは試験的に年間を通しての、販売動向等を見極めたいと考え、売場確保のためこれまで、船越地区の国道沿いなどにある複数の空き店舗の所有者等と交渉を進めてきました。
しかしながら、契約期間や売場面積、駐車場の確保などの面で条件が整っておらず、船越地区においてはまだ確保されておりません。
一方、地場産農水産物の数量の確保についても市内の大型スーパーなどを調査しましたが、年間を通しての必要量の確保は難しいとのことでありました。
さらに、地場産品販売施設について、市が主体となって取り組むことは、厳しい経営環境の中で、営業を続けている既存の民間企業を圧迫することとなり、本来、民間を支援していくことが行政の立場でないのかとの意見もありました。
このような状況から、今後は、試行的な売場の確保については、空き店舗にこだわらず、既存の店舗も含めて検討してまいるとともに、農水産物の供給量についても引き続き見極めてまいりたいと考えております。
次に、私の実務状況についてであります。
市職員との意思疎通につきましては、副市長をはじめ、できるだけ多くの職員と同席の上、話を聞き情報を共有することにより、迅速な意思決定に努めております。
さらに、時間を作って現場に赴き、関係職員との意見交換の中から、現場感覚を取り入れるよう努力しております。
これまでの総括や特別職人事に対する自己採点につきましては、今はまだ道半ばであるため、自己採点はできませんが、今後、市政運営の実績を踏まえ、市民の皆様に評価いただくよう、特別職や職員と一丸となって、市政発展のため頑張ってまいります。
ご質問の第2点は、船越駅周辺整備についてであります。
このことにつきましては、先日、木元議員にお答えいたしましたが、船越駅南北自由通路の新設と北口交通広場の整備につきましては、船越駅周辺の宅地開発が進み、駅北側からの鉄道利用者が増加するとの前提で、平成18年3月に整備計画を策定したものでありますが、船越駅での乗車人数は、平成20年度は平成18年度と比較し、約10パーセント減少しております。
今後、船越振興会及び議員の皆様と協議してまいりますが、社会経済状況の変化等により、駅北側の大規模な民間宅地開発の動きは見えず、整備計画の推進は厳しいものと考えております。
来年度以降は、船越駅周辺の朝夕の混雑を解消するため、船越振興会より要望されている、中村踏切を含む市道船越前野杉山線及び同路線に結ぶ一本松までの那場掛杉山1号線の、拡幅整備を計画しております。
現在、これらの事業化に向け、県及びJR東日本と協議中でありますが、国の来年度の方針が決まっていないため、今後の動向を見極めながら対処してまいります。
また、船越駅周辺の状況調査につきましては、利用者から聞き取りを行った結果、渋滞が緩和され、歩行者の安全と車両の円滑な走行が図られていることを確認しております。
ご質問の第3点は高校生の就職問題についてであります。
まず、本市の雇用状況についてであります。
ハローワーク男鹿管内における10月末現在の有効求職者数1,118人に対し、有効求人数は296人となっており、有効求人倍率は0.26倍と前月と同水準となっております。
次に、市内2高校の来春卒業者の10月末現在の就職希望者は127人でこのうち79人が内定しており、内定率は62.2パーセントで前年同期と比較すると16ポイントの減少となっております。
就職内定者の内訳は79人のうち県外42人、県内37人となっております。ちなみに高校からの報告では、11月26日現在において、市内への就職内定者は7事業所で9人となっております。
市では、次代を担う若者の地元定着を図ることが重要な課題であることから、市内に居住することを前提として、例えば、平成22年4月1日施行予定の看護師等への修学資金貸与制度のような、就職につながる資格取得の支援について検討してまいりたいと存じます。
ご質問の第4点は、男鹿市の観光行政についてであります。
まず、男鹿観光の課題と現状についてであります。
男鹿観光の課題は通過型になっていることで、これを滞在型に切り替えていくことが必要であります。
そのためには、まず男鹿を訪れていただくことが肝要であると考え、誘致の働きかけをしてきたところ、来年は、全国避難港活性化協議会総会や、全県高校総合体育大会バレーボール競技、全国ホープス北日本ブロック卓球大会、秋田県ユースサッカーフェスティバルなどのスポーツ大会の開催が予定されております。
また、「飛鳥U」以外の客船の船川港寄港を働きかけているところであります。
さらに、人気アーティストによる野外コンサートの開催や、ホッキョクグマ「豪太」の縁談で話題となっている男鹿水族館GAOとも連携して、宿泊につなげた流れをつくってまいりたいと考えております。
次に、ジオパーク構想についてでありますが、先ほど佐藤議員にお答えいたしましたように、現在、本市としては、貴重な自然遺産の適切な保全と活用により、地域の活性化を図るため、まずは日本ジオパークへの登録に向け、日本ジオパークネットワークに、オブザーバーとして登録したところであります。
また、登録のためには、広域での枠組みが有効であるため、大潟村や潟上市にも、働きかけをしております。
今後は、正式な登録に向けた第一歩となる準会員の登録を目指し、トレッキングコースの整備や児童生徒の体験学習の推進など、条件整備を図ってまいります。その上で、学識経験者や関係団体との連携を強めながら、日本ジオパークの認定、更には、世界ジオパークの認定を目指してまいりたいと考えております。
次に、「なまはげサミット」についてでありますが、まずは全国になまはげを発信することが肝要と考えています。
そのため今年度、文化庁の地域活性化事業をユネスコ無形文化遺産登録のプレイベントとして誘致したところ、男鹿で仮称「日本のなまはげ大集合」が、なまはげ柴灯まつり期間中に開催される予定となっておりますので、ご理解賜りたいと存じます。