今日は師走に入り大変お忙しい中を、多数の皆様から傍聴していただきますことに、心から御礼を申し上げます。この様に多くの市民の皆様が傍聴に訪れるということは、取りも直さず政治への関心が高まっているからだと思います。また、政治への期待感も大きいのではないでしょうか。その期待に応えられますよう、精一杯、努めさせていただきますので、ご声援よろしくお願いいたします。
世情は、長引く不景気で、失業率は5、4%と過去最悪となり、個人消費が低迷を続ける中、外務省の不祥事は止まることを知らず、狂牛病の拡大や、米中枢同時テロなどの暗いニュースが続いています。我が地元では、県中央信用組合の破たんや、中小企業の倒産が相次ぐなど、沈滞ムードがまん延しております。折しも、皇太子妃雅子様のご出産は久しぶりの明るい話題として国民に安らぎと希望を与えております。この慶事が、沈滞ムードを好転させることを願うものであります。心からお慶び申し上げます。
さて、小泉内閣の「聖域無き構造改革」で地方交付税が削減されようとしています。本市の財政状況も益々厳しさを増してくるでありましょう。しかし、議員は市民の代弁者としての役割を担い、市民の声を市政に反映させなければなりません。また、優れた先進地の現状を学び、多岐にわたっての情報収集も必要でありましょう。経済のグローバル化にともない地方議員といえども国際的な視野に立って物事を考える時代になってきております。その為にも議員の調査・研究活動は必要不可欠であります。それらの議員活動を通して地方議会の審議能力を高めるとともに、政策提言に向けて学習し、その成果を市政に反映してまいりたいと思っています。
それでは質問してまいりますので、市長の明快な答弁をお願いいたします。
質問 平成十四年度から完全学校週五日制がスタートするが、土・日が休みでない保護者も多い。地域の受入態勢は整っているのか。子供たちの受け皿として本市で準備されているメニューと今後の方策があったら伺いたい。また、新学習指導要領では、授業時数、学習内用ともに削減されることから、学力の低下が懸念される。来年度の教育課程の改訂を前に、これまでの取り組みの評価と課題を整理し、学力低下への対策を講じるべきと思うがいかがか。
答弁 これからの、土・日の過ごし方は、自分にあったことを好きな場所で過ごすという方向が望ましいと思います。教育委員会としても、公民館を中心とした諸活動や親子レクリェーション大会等の実施、スポ少活動の充実を図る等、公民館施設を優先的に開放しながら、校外活動の充実を図り子供たちの選択幅を広げていきたいと考えております。さらに地域や公民館と連携を図り家庭教育講座の一層の充実やメニューの拡大を図ってまいる所存です。今後も、親や地域社会と十分連携を図りながら、子供の健やかな成長のために努めたいと思っております。
学力低下につきましては、平成八年度より学力向上推進事業を実施してまいりました。平成十年度には、「学習指導の手引き」を活用し、各校で「楽しく分かる授業」に取組み、その結果を実践事例集としてまとめ、全教員に配布しております。昨年度は、小・中学校すべてで、市独自の「学習状況調査」を行っております。この調査の分析で、各教科における指導の重点や配慮すべき内容が明らかにされると共に、今年度は、その結果を、日常の指導に生かし、各校の課題の解決に取り組んでおるところであります。来年一月には、小・中学校で学力テストを実施し、これまでの取組みの評価を予定いたしております。
質問 東部地区の観光開発が手薄である。東部地区にも有形無形の優れた観光資源が点在しており、それらを有効利用できないものか。例えば、滝の頭水源を観光に結びつけるとか、地域行事を観光化させ地域の活性化を図るなどである。また、男鹿観光の玄関口としての位置付けも必要である。さらには船越の県有地を利用して大きな事業ができないものか。
答弁 滝の頭については、菅江真澄の足跡をたどるコースに組み入れられ、観光ボランティアなど案内人を伴った団体客などに開放しているほか、先般、企業局で新浄水場の建設に合わせ、水辺の遊び場や誰でも自然水を自由に給水できる施設などの整備を図り、訪れた人々に供用しているところであります。脇本城址については、現在、国指定に向け、遺構調査及び発掘調査、環境整備を実施しているところであり、この指定と併せて今後、積極的に観光資源としての活用を図ってまいりたいと考えております。地域行事の活用は、統人行事については、これまでも総合パンフレット等に掲載しPRや誘客に努めているところであり、その他、地域の伝統行事等についても今後観光資源としての活用について検討してまいりたいと考えております。また、東部地区は男鹿観光の重要な玄関口であり、今後、後期発展計画に位置付けしているポケットパークの整備や歓迎モニュメント的ななまはげ立像の建設、総合観光案内板などの整備について場所、規模、内容等、総合的に検討してまいりたいと考えております。県有地を利用しての大規模な事業については、今後、当該地の有効な利活用について県と協議してまいりたいと考えております。
質問 開園から五年経過し、松くい虫の被害木が目立つようになった。枯れた松は早めに伐採してもらいたい。また、健全な松には万全の対策をとってもらいたいが、現在どのような処置を行っているのか。
答弁 被害の拡大防止と景観保持のため、平成十二年度まで九十五本の伐採処理をして参りましたが、被害の防止に至っていないことから、平成八年度からは、松全体へ年四回の薬剤散布、また、平成十二年度には、古木の三十八本について樹幹注入を合わせて実施しております。今後も被害防止に積極的に取り組むとともに、被害木の早期伐採に努めて参ります。