平成28年3月定例会 一般質問
2016,03,01(火)
皆さん、こんにちは。本日の最後をあい務めます、市民クラブの船木正博です。長時間にわたりお疲れでしょうが、ご清聴の程、どうぞよろしくお願いいたします。
まずは、男鹿日本海花火の運営形態についての質問です。
男鹿日本海花火は、平成15年から始まり、昨年で13回目を迎えました。その知名度も年々上昇し、秋田県でも有数の花火大会へと成長してきました。毎年、趣向を凝らし、いろいろ催し物をして充実してきたといえましょう。しかし、長い間続けていると中身のテーマは違っても形態的には同じようなものでありマンネリにもなり兼ねないところです。しかしながら関係者の熱意と努力により今では男鹿を代表する夏の一大イベントの一つとなるとともに、夏の風物詩として定着し、市民はもとより、帰省客、観光客等、県内外の方から喜ばれているところであります。継続的な成功事例といえるでしょう。
まず、質問項目に入る前に、これまでの開催を踏まえ、その成果と、今後開催へ向けての課題があると思われますが、どのように認識されているのかお示し願います。
それでは本題にはいります。
@市長が会長であることの是非を問います。
男鹿日本海花火実行委員会の会長は男鹿市長が務めています。その男鹿日本海花火実行委員会は男鹿市の補助団体であり、平成27年度は300万円の補助金を受けております。即ち、補助金を出す側と受け取る側が同一の渡部男鹿市長なのであります。果たしてそれで道義上許されるものなのでしょうか。いわば身内同士のやり取りで厳正な取引と、チェック体制は確保されるのでしょうか。そこに一抹の不安を感じ、疑問に思うところであります。また、何か重大な問題が発生したときはどうでしょう。双方のトップである渡部男鹿市長に直接その責任が降りかかると思われます。そういう事態になることは避けなければなりません。あらゆる場面を想定したとき、やはり市長は思い切って実行委員会会長を辞退するべきではないでしょうか。むしろ市長は顧問とか名誉的な存在として名を連ね、民間団体から会長を配し、実際の実務的な役割を実行委員長に任せるといった形を取ったほうが疑念を持たれずスッキリすると思うのですが如何でしょうか。
市長の見解を伺うものであります。
A 次に、運営主体と役員構成についてお知らせください。
B それと、男鹿市と市職員の関わり方はどうなっているのでしょう、お知らせください。
C また、協賛金等の会計の処理と管理方法はどうなっているのでしょうか。
花火大会運営の為の基本的なところを含めてお伺いします。
1つ目は、平成27年の花火大会経費の内訳、収入、支出の概要についてお知らせください。
2つ目は、寄附者及び企業、団体のスポンサー、協賛者等の内訳、募集と集金方法、及び対応についてお伺いします。
3つ目は、現金の取り扱いについてです。集金した現金はどのような手順で処理し、管理しているのでしょうか。取り扱い基準か規定などがありましたらお知らせください。
D花火業者の選定方法はどうしているのでしょうか。
入札か随意契約か。
入札基準、選定基準はどうなっているのかお知らせください。
以上で日本海花火関係の質問を終わりますが、男鹿市税務課職員による税金着服事件、仙北市職員による業者選定で収賄容疑、ほか、他市においても公務員の不祥事が絶えない昨今、職員の綱紀粛正が重要な課題であります。本市ではこの度、職員倫理条例を制定し市民の信頼を確保するとありますが、絵に描いた餅にならないよう、今後の職務にあたっては法令順守を徹底し、間違いの無きようしっかりした運用を心がけて欲しいと願って止みません。
次に、観光客からの男鹿総合観光案内所へ要望事項についての質問です。
男鹿総合観光案内所の道の駅化については、何度となくその価値の検証を継続している途上ですが、今回は観光客からの要望の中でも最も必要性が高く、懸念となっている課題への対策について提案したいと思います。
ナマハゲの巨大なモニュメントが在る男鹿総合観光案内所は、当然の様に殆どの観光客の方々は「道の駅」であると思いつつ立ち寄ります。その際、単刀直入に言いますと、トイレが常時使えない事に先ず憤りを禁じ得ないとの意見が一番多く聞こえてきています。「道の駅」なら当然24時間トイレは使用可能となっていますが、道の駅でなくとも現状を見ますと、観光客は昼夜を問わず、少なからずトイレの必要を以て立ち寄ります。必ずしもトイレの解放時間内とは限らず、思いがけず閉鎖されている時間帯である事が多いとは、よく云われるところです。その際、観光客らはどうするのでしょうか。中には我慢できず、止む無く建屋の後方へいって用を足すという人もいると聞きます。また、その現状は口コミでも広がっており、今後この懸念は間違いなく、大きく男鹿市全体への損失へと拡大していくものと断言できます。
国定公園男鹿として、玄関口のあの様なダイナミックなナマハゲ立像の在る観光エリアでその様な実態を呈している訳です。国内でも有名なナマハゲの門となる地点で今「おもてなし」の心が見えません。せめて、トイレだけでも24時間開放は出来ないものでしょうか。この問題は、多様な方面で潜在的にも避けては通れぬ大きな課題です。防犯を目的とした監視カメラ活用で無人でも24時間トイレ機能化は可能と思いますが如何でしょうか。
次に、商工業の振興についての質問です。
男鹿市総合計画(案)の中の、商工業の振興について伺います。「男鹿駅周辺の整備により新たな人の流れに繋げることで中心市街地における賑わいやふれあいを創出し、既存商店街の振興を図ります。」とありますが、具体的に今ある既存商店街をどのように活性化させ、振興を図るのでしょうか。それは並大抵のことではないと思います。さらに、街はずれの複合観光施設整備によって今ある商店街は益々衰退に拍車がかかり廃業に追い込まれるという懸念があり、商店主は危機感を抱いています。複合観光施設整備計画の廃止を求める陳情書も出ています。そうした意見や考え方の人をどのように説得し、納得のいく対応ができるのでしょうか。失敗は許されません、確実にこうだという妙案と自信はありますか。それとも、住民の理解を得られないまま進めようとしているのでしょうか。賛成の陳情書も出ていますが、賛成派、反対派と街を二分し、対立したままの構造では街の将来に重大な禍根を残すだけです。コミュニティの崩壊にも繋がりかねません。どう対処なされるのでしょうか。中心市街地である既存商店街の再興、活性化こそが最重要課題であり、まずはそこから始めるべきだと考えます。それが船川復興の鍵だと思いますが如何でしょう。
次に、中心市街地の活性化についての質問です。
男鹿市総合計画(案)の中の、中心市街地の活性化について伺います。
「船越地区の未利用地への商業施設の設置に向けて働きかけていきます。」とありますが、机上の空論では困ります。以前にも働きかけはあったと聞いていますが、話だけで終わってはいけません。今後、新たにどのようは働きかけをやっていこうとしているのでしょうか。今までのように民間は民間に任せておけばよいという考え方では困ります。もっと積極的なアプローチで行政がテコ入れするくらいの意気込みがなければなかなか進展は無理だと思います。官と民が協力して設置に向けて行動することが肝心であると考えます。以前、民間からそのような提案はなかったのでしょうか?また、最近の状況はどうなのでしょうか。知りえる限りの情報を教えてもらえればありがたいです。
そして、市長は今後どのような方向で対応をなさる所存でしょうか。お考えがありましたらお知らせください。
次に、男鹿磯場の海岸区域への防災情報策についての質問です。
男鹿半島の、特に海岸沿いでは携帯電話も届かないエリアもあるようです。そこには四季を問わず、観光客を含め、多くの釣り人達も磯場や海上の離れ岩に居る事もあり、もしもの津波災害発生時には緊急情報が届かない地域があり、現実的な対策が求められる状況に在ります。
その対策として、現在、情報通知対策がされておらず、また携帯電話の電波も届かない様な海岸地区の情報空白地域の各要所へ、より効果的な最新技術を活用し、適格な場所へ、現実的に実質効果のある防災情報通知を目的とした音声システムの設置が必要と考えます。
海上沖に出ている漁業船や遊漁船等、船舶へも同様で、必ずしも緊急時にラジオ等の情報を得ているとは限らず、こちらも懸念されます。例えば環境的な面から波の音などで、人間の声の拡声音では確認し辛い事も考えられるので、サイレンを併用する等、確実に緊迫感として伝わる様な情報伝達の仕様を設定し、設置が必要となります。
沿岸から5海里(9.26Km)離れている船舶でも、消防車や救急車のサイレンの音は聞こえるとの事です。船では津波被害を避けるには極力沿岸から遠ざかる必要があり、漁業者や遊漁船の人命にも大きく関ります。
現在では、太陽光発電と蓄電池、及び無線制御の組合せシステムにより、デジタル無線技術が一般化し、敷設には地理的条件の自由度も上がっており、容易に可能となっています。
また、その緊急情報通知システムの存在を示すべく、要所に看板を置き、広報誌等でその旨を予め認識頂く事も併行する等、現実的で効果的な対応は、「国定公園男鹿」の品位保全と、おもてなしの格調を上げる意味でも、男鹿観光の復興としても必須であると考えます。
本市ではそのような取り組みはなされているのでしょうか、また、今後取り組むべき事項がありましたらお知らせください。
最後に、先日、観光客のおばさんたちが話していました。「男鹿方面は何かが足りない。二体のなまはげ像が有るあの場所もあれだけのスペースなのに中身が貧弱。男鹿の方たちは何を考えているのでしょう。周りにみんなお株をとられている。」というお話でした。思わずドキッとしました! ということを申し添えて、第一回目の質問を終わります。
市長の誠意のあるご答弁を期待しております。