大坂の児童殺傷事件について

*6月議案質疑から抜粋

 大阪教育大学付属池田小学校の校内児童殺傷事件は、学校というもっとも安全であるはずの場所で起きた事件であり、社会を震撼させた。国や県では早急に対策を検討しているが、本市では安全対策としてどのような取り組みをなされているのか伺う。

 また、池田小学校の児童の多くは心的外傷後ストレス傷害にかかり、心のケアが必要とされている。いつ何処で類似事件がおきるか分からない時代である。仮に、本市において事件が発生したとしたら、その対処を考えているのかどうか伺う。

 

 [教育長答弁]

 安全対策については、昨年、文部省から学校の安全点検について、十分に点検した上で安全確保するようにという指導があり、今年も、それに基づき十七項目について調査し、まとまっております。その結果を見ますと、それぞれ学校ごとに出来る範囲内で対応しているということが言えます。

 ただ、一項目、対応出来なかったことは、質疑項目の中に「授業中警備員が常駐していますか」という項目がありますが、これは何処にもいないわけでゼロです。あとは各学校によって、職員室、教室の窓ガラスがくもりガラスであったものを、すりガラスに全部交換しています。また、木造校舎については、警備上、現在宿直代行員で対応している学校がありますので、これを今、即座に自動警報装置などを全部設置するということは、現在のところちょっと無理なようであります。できる範囲内で子供の安全は確保して参りたいと思っております。

 心に障害を持った子供たちが出た場合については、心理療養士の資格、カウンセラーの資格を持った、きちんとした方がいなければ対応ができないわけで、そういう面から見て、即対応することはむずかしいと思われます。しかし、カウンセラーの研修を受けた先生たちは市内に数名おりますので、そういう方たちから対応できるのではないかと思います。しかし、基本的には、都会でおきたものを参考にして、即、田舎の学校にあてはめるのは、少し無理があると思いますが、子供の安全には最大限配慮してこれからも進めて参りたいと思っております。

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